彼女は本当に娘を殺したのか?ヴェネチア映画祭2冠の法廷劇「サントメール ある被告」
- サントメール ある被告 , アリス・ディオップ , カイジ・カガメ , ガスラジー・マランダ , ロバート・カンタレラ
- 2023年02月28日
実話を基に、幼い娘を殺した罪に問われた女性の裁判の行方を描き、2022年ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞(審査員大賞)と新人監督賞を受賞、本年度アカデミー賞で国際長編映画部門フランス代表に選出された「サントメール ある被告」が、7月14日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほかで全国順次公開される。
フランス北部の町サントメール。女性作家のラマはある裁判を傍聴する。被告は、生後15ヶ月の娘を海辺に置き去って殺害した罪に問われた若い女性ロランス。セネガルからフランスに留学し、完璧なフランス語を話す彼女は、本当に我が子を殺したのか?
被告の証言も、娘の父親の証言も、何が真実かわからない。そんな中、ラマは偶然に被告の母親と知り合うが……。映画はサスペンスフルに展開し、ラストでは人間の根源的テーマを浮かび上がらせる。
ベルリン国際映画祭エンカウンターズ部門最優秀作品賞に輝いた「私たち」(2021)などで、ドキュメンタリー作家として高く評価されてきたセネガル系フランス人監督アリス・ディオップの初長編劇映画となる本作。撮影は「燃ゆる女の肖像」でセザール賞などを受賞したクレア・マトンが担当、脚本にフェミナ賞とゴンクール賞を受賞した作家のマリー・ンディアイが参加している。衝撃と感動で心震える話題作だ。
「サントメール ある被告」
監督:アリス・ディオップ
出演:カイジ・カガメ、ガスラジー・マランダ、ロバート・カンタレラ
原題:Saint Omer/2022/フランス/フランス語/123分/カラー/G/字幕:岩辺いずみ
配給:トランスフォーマー
© SRAB FILMS – ARTE FRANCE CINÉMA – 2022
公式HP:https://www.transformer.co.jp/m/saintomer/
公式Twitter:https://twitter.com/saintomer_jp