沖縄に生きる17歳が直面する過酷な現実。「遠いところ」予告編とポスター到着
沖縄のコザを舞台に、幼い息子および夫と3人で暮らす17歳の女性が社会の過酷な現実に直面する姿を描き、第56回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭クリスタル・グローブ・コンペティション部門に出品された「遠いところ」が、6月9日(金)より沖縄先行公開、7月7日(金)より全国公開。予告編とポスターが到着し、主題歌が沖縄の音楽シーンを牽引するラッパー・唾奇の『Thanks』に決まった。
17歳のアオイは、幼い息子の健吾をおばぁに預け、友人の海音と朝までキャバクラで働いている。そんな中、夫のマサヤが建築現場の仕事を不満で辞め、アオイの収入だけでは生活は苦しくなる一方。それでもマサヤは新たな職を探そうとせず、アオイへ暴力を振るうように。さらにはキャバクラにガサ入れが入り、アオイは働けなくなる。
やがて、マサヤが僅かな貯金を持ち出して失踪。仕方なくアオイは義母の由紀恵の家で暮らし始め、昼間の仕事を探すがうまくいかない。しかもマサヤが暴力事件を起こして逮捕されたと連絡が入り、多額の示談金が必要になる。
切羽詰まったアオイは、キャバクラの店長からある仕事の誘いを受け……。
「アイムクレイジー」の工藤将亮監督が、4年にわたり沖縄で取材して脚本を執筆し、全編沖縄で撮影した本作。「すずめの戸締り」でボイスキャストを務めた花瀬琴音が、アオイ役で映画初主演を飾った。
「避けては通れない衝撃」(Jeremy C Processing)、「巨匠ケン・ローチに対する日本のアンサーのよう」(Ray Magazine)、「貧困にあえぐ日本の性差別を、痛烈に告発する。溝口健二的な現代悲劇」(Variety)、「尊厳を持って生きる強い女性の物語」(Quinlan)など海外メディアも称賛。次世代に残してはいけない問題を描く、重要な一作だ。
主題歌「Thanks」唾奇 コメント
今回主題歌、挿入歌を担当させて頂いたRapperの唾奇(つばき)です。
今回お話を頂いて作品を観させて頂き、自分を取り巻く環境ととても似ていました。
裕福とは言えない環境で育ち、おばぁの存在の大きさなどが描かれていて、
僕が生まれ育った沖縄のリアルを感じ取る事ができました。
この作品はフィクションでは無く沖縄のとても小さな一つの物語です。
映画を通して少しでも沖縄を知って頂けたら幸いに思います。
「遠いところ」
出演:花瀬琴音、石田夢実、佐久間祥朗、長谷川月起、松岡依都美
監督・脚本:工藤将亮
エグゼクティブプロデューサー:古賀俊輔 プロデューサー:キタガワユウキ アソシエイトプロデューサー:仲宗根久乃
キャスティング:五藤一泰 撮影:杉村高之 照明:野村直樹 サウンドデザイン:木原広滋、伊藤裕規 音楽:茂野雅道 美術:小林蘭 共同脚本:鈴木茉美
主題歌:“Thanks” by 唾奇
製作:Allen、ザフール
配給:ラビットハウス
©2022「遠いところ」フィルムパートナーズ
公式サイト:https://afarshore.jp 公式SNS:https://twitter.com/afarshore_jp