“全てを振り切り、バイクで風になる”。「Rodeo ロデオ」、コメントや本予告が到着

 

バイクを駆るヒロインのハードな闘いを描き、2022年カンヌ国際映画祭ある視点部門に出品されて熱狂を呼んだ新星ローラ・キヴォロンの初長編監督作「Rodeo ロデオ」が、6月2日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷とアップリンク吉祥寺、6月3日(土)よりK’s cinemaほかで全国順次公開。本予告、公私ともにパートナーであるキヴォロン監督とアントニア・ブルジ(出演および共同脚本)のメッセージ動画、女性著名人のコメントと海外評が到着した。

 

 

 

〈コメント〉(順不同・敬称略)

バイクだけが全てであった彼女が、初めて人に心を許したキリアンとその母親への悲しすぎる想いが胸を刺す。
──土屋アンナ(モデル・アーティスト・潜水士)

主人公が走り始めた瞬間に自由が弾ける。私にもわかる、その瞬間。最初に示される自由が、その人の抱えている不自由さをより深く理解させる。世界は理不尽で溢れていて、その憤りに素直に怒りを燃やしている。繊細でありながら虚弱にならず強く大胆に、必要最小限で立ち向かっている。物凄い演出力だと思う。とにかくキャストがみな魅力的に活きていた。
──渡辺真起子(俳優)

酔ってる時、気分良い時、恋してる時、胸糞悪い時、天気良い時、早朝、何にも思わん時、自分が観る時の情緒で、ストーリーの捉え方が毎回変わってくる─ひとことで表現するはムズすぎる。
──尼神インター・渚(芸人)

暗くなったスクリーンの前で途方に暮れながら思い出すのは、疾走する彼女の笑顔だ。
──梶原阿貴(俳優・脚本家)

真の解放を求めてバイクで疾走するヒロイン、いやヒーロー!?
常識をすり抜けるスピード感!
象徴的なラストも含め、すべてが衝撃的なフランス映画の登場!
──橋本光恵(映画評論家)

鳥肌が立ち、アドレナリンが湧き上がる。
あらゆる障害を超え、自由の風を受けて疾走するジュリアの姿が、心臓を貫く。
──佐藤久理子(文化ジャーナリスト)

間違いなくポスト#MeToo時代に登場した最も重要な作品のひとつ!
アドレナリン全開でアクロバティックなバイクライドに夢中になるジュリアのきらめきと揺らぎは、あらゆる角度からジェンダーの定義に鋭い視線を投げかける。
──立田敦子(映画ジャーナリスト)

私たちは既成概念に捉われ過ぎている。それが善であろうが、悪であろうが、互いに目配せし合い、変化を怖がる。そうやってどこにもたどり着かない状態を、完膚なきまでに壊して見せたのはジュリアだ。私たちは、ジュリアの『Rodeo ロデオ』に頭を揺さぶられ、我に返る。全身に疲労と痛みを感じながら。まさにジュリアと生きた感覚。これを小起用に言葉にすれば、ジュリアはあざ笑うだろう。
──関口裕子(映画ジャーナリスト)

ひとりの女性がバイクを手に入れる。
「それはきっと解放され自由を手に入れることだ」と思った自分の甘さを知った。
──西森路代(ライター)

バイクの疾走感に魅せられて、アクロバティックな技を繰り出すバイカー集団に加わるジュリア。ミソジニー剥き出しの男たちとのヒリヒリしたファイトは、いつしか彼女に此処ではない何処か夢見させる。セリーヌ・シアマ、ジュリアン・デュクルノーに続く、フランスの新鋭ローラ・キヴォロンが鮮烈なジュリアの青春を描いて狼煙を上げる。
──久保玲子(映画ライター)

人と人との関係が作る「居場所」の儚さやもろさ、それでも社会のどこかに自分の居場所があると信じ、求めてやまない人の性(さが)を突きつけられた。バイクを駆けるシーンは、危うさと美しさのバランスが絶妙。
──伊藤恵里奈(新聞記者)

フランス映画の魅力的なすきっ歯女優(バーキン、パラディ、セドゥetc)の伝統は踏襲しつつも、初主演のジュリー・ルドリュは新たなアンチヒロイン像を構築。
支配や標準化、共感や同情の全てを振り切り、バイクで風になる。
──林瑞絵(在仏映画ジャーナリスト)

フランスが生んだ新たな才能が疾走。固定観念を吹き飛ばし、私たちを解き放つ。そして、止められない衝動と高ぶる感情のぶつかり合いに、“心のピストン”が激しく揺さぶられる!
──志村昌美(ライター)

 

〈海外評〉

ジュリア・デュクルノーの『チタン』、ポール・ウォーカーの『ワイルド・スピード』、
セリーヌ・シアマの『ガールフッド』(日本未公開)を足せば、
ローラ・キヴォロンの長編デビュー作の生々しいパワーがわかるはずだ。
──IndieWire

荒く、熱っぽく、危険。
──ELLE

とんでもない新人監督。
──Le Monde

無謀な神話。
──Washington Post

その核心にあるのは、スーパーナチュラルに対する信望。
──Los Angeles Times

祝福と嘆きの物語が融合した力強い作品。
──Hollywood Reporter

西部劇ではないかもしれないが、『Rodeoロデオ』は確かに
カウボーイたちの勝利の雄叫び「YEEHAW!(イーハー!)」要素に欠けてはいない。
──Screen International

知的な編集眼、鋭い社会的メッセージを組み合わせた、
常に爽快で深い説得力を持つ映画体験。
──THE UP COMING

全体が狂ったようなエネルギーに満ちている。
──Le Parisien

ガソリンの煙を浴びながら、不機嫌で魅惑的な初監督作品。
──Les Echos

貪欲な自然主義、時に夢のようなカット。
それは今、若いフランス映画が渇望している方法だ。
──Libération

パワーと優雅さを兼ね揃えたモーターサイクルの世界へ、
手に汗握るダイビング!
──Marie Claire
 
主演のジュリー・ルドリューの魅力に迫るこの映画は、
カンヌで巻き起こった論争よりも1000倍価値がある。
──Ouest France

刺激的。
──Positif

力強い作品。
──Sud Ouest

キレッキレで官能的。
──Voici

ノイズと怒りに満ちた、女性のための初長編映画。
──Bande à part

自然主義を超えた監督の世界観は、何よりも尊敬に値する。
──Cahiers du Cinéma

ジュリー・ルドリューはとらえどころがなく、
動物的で、攻撃的で、魅力的で、私たちを混乱させる。
──L’Humanité

ローラ・キヴォロンの初監督作品は、
すべてがうまくいっている。
──Les Inrockuptibles

 

 

Story
バイクに跨るために生まれたジュリア。短気で独立心の強い彼女は、ある夏の日、ヘルメットを被らずアクロバティックな技を繰り出しながら公道を疾走するバイカーたち〈クロスビトゥーム〉に出会う。ある事件をきっかけに、彼らが組織する秘密結社の一員となったジュリアは、男性集団の中で自身の存在を証明しようと奮闘。だが突きつけられる要求はエスカレートし、ついには居場所に疑問を持つ。こうしてジュリアと男たちとの闘いが始まるが……。

 

© 2022 CG Cinéma / ReallyLikeFilms
配給:リアリーライクフィルムズ、ムービー・アクト・プロジェクト

▶︎ バイカーのヒロインが男社会と対決!新星ローラ・キヴォロンの「Rodeo ロデオ」