薬物依存で消えかかった命に光を。「命の満ち欠け」予告編とコメント到着
薬物依存に苦しむ弟と、その事実から⽬を背けてきた兄による衝突と救いの物語を描き、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022で注目された「命の満ち欠け」が、7月1日(土)より新宿K’s cinemaほかで全国順次公開。予告編および映画監督らのコメントが到着した。
家族を顧みず自分勝手に生きてきた兄・ショウタ(上原剛史)と、薬物依存に陥り更生施設で暮らす弟・ユウサク(小関翔太)。祖母が亡くなったのをきっかけに、ショウタはユウサクを引き取って同居することに。さらに、弟の人生に基づいた映画を作ることで救いを見出そうと、「命の満ち欠け」の脚本を書き始める。一方で新しい生活に馴染めないユウサクは、薬物の禁断症状に苦しみ始め、更正施設で起きた“事件”を思い出していく……。
初監督・脚本・主演を務めた小関翔太をはじめ、気鋭のキャスト・スタッフが魂を注いだ壮絶な物語に注目だ。
〈コメント〉
藤元明緒(映画作家)
スクリーンに迸る命の躍動が、ボクたちに生きることを渇望させる。俳優たちの情熱が結集した奇跡の一本。ぜひ映画館で!
矢野瑛彦(映画監督)
力作。まるでドキュメンタリーを観ているかのような感覚になった。命とは、この世に産まれ落ちた瞬間に存在するのではなく、生きていることを意識して、初めて鼓動が脈打つのだと、この映画に思い知らされた。
福名理穂(劇作家)
主人公の表情、仕草、目線、全てを取り逃がしたくない一心で食い入るように観ました。家族の幸せを願っているけれど、正解が分からないもどかしさをヒシヒシと感じてとても切なかったです。依存症の人が取り残されない世界を私も願っています。是非、観て欲しいです。語り合いましょう。
松本優作(映画監督)
人間であることを忘れなさい。その恐ろしい言葉が脳裏に焼き付き離れない。あちら側とこちら側。そのギリギリのラインで苦しむ主人公を中心とした本作には、人間の醜さと怖さ、そして微かな救いが確かに映っている。苦しみの中に救いはあるのか。もしかしたら、苦しみの中にしか救いはないのかもしれない。苦しみを背負って産み落とされた本作は、まさに救いそのものだ。命を削り全身全霊で臨んだ制作陣に、心からの祝福とエールを贈りたい。
「命の満ち欠け」
監督:小関翔太、岸建太朗
出演:小関翔太、上原剛史、加藤紗希、伊藤慶徳、大塚ヒロタ、梅田誠弘
プロデューサー:小関翔太、岸建太朗、上原剛史
脚本:小関翔太
撮影・編集・照明:岸建太朗
アソシエイトプロデューサー:神原健太朗
海外配給:合同会社Green Light
製作:合同会社K-zone.
配給:ユーステール、合同会社K-zone.
2022年/日本/105分/Color/3ch/DCP
©合同会社K-zone.
公式サイト:https://inochi.k-zone.tokyo/