松岡茉優 × 窪田正孝。石井裕也監督が放つ笑いと涙の痛快家族劇「愛にイナズマ」
石井裕也監督が松岡茉優と窪田正孝をW主演に迎え、理不尽な社会に打ちのめされた恋人たちが、10年ぶりに再会したどうしようもない家族の力を借りて反撃の狼煙を上げるさまを描いた「愛にイナズマ」が、10月27日(金)より全国公開。本ビジュアルと予告編が到着した。
長年の夢だった映画監督デビューの目前で、すべてを奪われた花子(松岡茉優)。イナズマが轟く中、反撃を誓った彼女は、運命的に出会った恋人の正夫(窪田正孝)と共に、10年以上も音信不通だった家族を訪ねる。妻に愛想を尽かされた父の治(佐藤浩市)、口だけはうまい長男の誠一(池松壮亮)、真面目ゆえにストレスを溜め込む次男の雄二(若葉竜也)。そんなダメダメな家族が抱えた “ある秘密” が明らかになった時、花子の反撃の物語は思わぬ方向へ進む……。
松岡は「(観客にとって)この作品が “しょうがない、前を向くか!” と思えるような映画になっていたら嬉しいです」、窪田は「セリフにしろ映像にしろ本質的な意味で “書きなぐられた” 作品で、(皆が)普段言えない想いを愛を持って串刺しにしてくる、貫いてくる何かがある作品」とコメントを寄せている。
石井裕也監督 主題歌「ココロのままに」に寄せて。
この映画のアイデアが突然ひらめいた時、若き映画監督であり友人の坂西未郁君が目の前にいました。松岡茉優さん演じる主人公の折村花子も若き映画監督という設定なので、彼の存在が発想のきっかけになったんだと思います。なので、花子が劇中で撮影する映像は全て坂西君に任せることに決めました。彼は今作の助監督でありながら、一部のパートでは監督をやったとも言えると思います。ちなみにその映像は、映画のエンドロールでも流れます。
それなら、そこにかかる主題歌はもうエレファントカシマシで決まりだと思いました。他の選択肢はあり得ません。坂西君の父親は坂西伊作という人で、かつて90年代にエレカシのPVをいくつも撮っていた凄腕の監督でした。
『愛にイナズマ』は、今は亡き大切な人に思いを馳せる映画でもあります。亡き父親と同じ道を選んだ坂西君が撮った映像にエレファントカシマシの曲が流れるのは必然だと、誠に勝手ながら思いました。それに加えて個人的な話をしてしまうと、まだ20代の頃、若き映画監督として苦悩し、もがいていた僕を奮い立たせていたのは、いつだってエレカシの熱く真っ直ぐな音楽でした。ヘッドホンをして目を閉じ、己の中にある情熱の炎を確かめ、また頑張ろうと気合を漲らせる。何度も救われました。エレファントカシマシ、『ココロのままに』をどうしても主題歌にしたかった理由は無数にありますが、やはり脇目も振らず一心不乱に頑張るこの映画の主人公にピッタリだと思ったんです。同じように苦しみながら頑張る方々にもこのエネルギーが届けばいいなと思っています。
僕たちの思いをご存じだったかどうかは分かりませんが、エレファントカシマシの皆さん、宮本浩次さんがこのオファーを受けてくれたことに心より感謝申し上げます。
「愛にイナズマ」
出演:松岡茉優、窪田正孝、池松壮亮、若葉竜也、仲野太賀、趣里、高良健吾、MEGUMI、三浦貴大、芹澤興人、笠原秀幸、鶴見辰吾、北村有起哉、中野英雄、益岡徹、佐藤浩市
監督・脚本:石井裕也
主題歌:「ココロのままに」エレファントカシマシ(ポニーキャニオン)
プロデューサー:北島直明、永井拓郎、中島裕作
音楽:渡邊崇
製作:澤桂一、長澤一史、太田和宏、竹内力 エグゼクティブプロデューサー:飯沼伸之
撮影:鍋島淳裕(JSC) 照明:かげつよし 録音:加藤大和 美術:渡辺大智 装飾:塚根潤 ヘアメイク:豊川京子 衣装:宮本まさ江 編集:早野亮 視覚効果:若松みゆき 音響効果:柴崎憲治 助監督:塩崎竜朗、坂西未郁 制作担当:岡田真樹 プロダクションマネージャー:原田博志
製作委員会:日本テレビ放送網、HJホールディングス、東京テアトル、RIKIプロジェクト
製作幹事:日本テレビ放送網 制作プロダクション:RIKIプロジェクト 配給:東京テアトル
2023年/日本/2時間20分/カラー/シネマスコープ/5.1ch
©2023「愛にイナズマ」製作委員会
ainiinazuma.jp