民謡クルセイダーズが “民謡を取り戻す” 5年間に密着。「ブリング・ミンヨー・バック!」

 

失われた音楽《民謡》を《民の歌》として甦らせるため、クンビア、ラテン、アフロ、レゲエなどさまざまなダンス・ミュージックとの融合を試みるバンド〈民謡クルセイダーズ〉。その5年間の軌跡を収めたドキュメンタリー「ブリング・ミンヨー・バック!」が、9月15日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国順次公開される。メインビジュアルと予告編が到着した。

 

 

東京・福生を拠点に活動し、日本各地の民謡にラテンやアフロビートをミックスする独自のアレンジを加えてきた民謡クルセイダーズ。2017年の1stアルバム『エコーズ・オブ・ジャパン』はピーター・バラカンやライ・クーダーなどに激賞され、2019年にはワールドツアーを敢行。本年度のフジロックでも会場を沸かせた。

監督の森脇由二は2017年、民謡クルセイダーズのライブに衝撃を受け、その場でドキュメンタリー制作を直談判して撮影をスタート。ワールドツアーにも同行し、彼らが民謡を再構築して現代のオーディエンスのために「民謡を取り戻す」過程に密着してきた。

コロンビアでは現地のバンド、Frente cumbieroとセッションし、民謡のさらなるアップデートを模索。また、元ちとせや久保田麻琴といったミュージシャン、ならびにピーター・バラカンや岸野雄一ら評論家へのインタビューを通し、「民謡とは何か」を探っていく。

 

 

メインビジュアルは、デザイナーとしても活躍する民謡クルセイダーズのリーダー田中克海がデザイン。予告編は『串本節』『会津磐梯山』にのせて国内外のオーディエンスが歌い踊るさまを紹介し、「民謡=民の歌」であることを印象づける。

 

 

 

ピーター・バラカン監修の音楽映画祭〈Peter Barakan‘s Music Film Festival 2022〉で上映された本作だが、今回は、2022年のヨーロッパツアーのライブ映像を加えた完全版での単独公開となる。

バラカン氏は「ここ数年ぼくにとって日本で最も好きなバンドは民謡クルセイダーズです。日本独自の音楽をここまでダイナミックに聞かせるという型破りな姿勢に唸ります。最近ヨーロッパなどでライヴの人気が益々勢いづいている彼らの姿を撮ったとても楽しいドキュメンタリーです」とコメント。

民謡を紹介するラジオ番組『駒井蓮のニポミン!』(NHK-FM)でMCを務める民謡アンバサダーで俳優の駒井蓮は、「民謡は様々な時代を生きた日本人の「生」そのもので、私たちの中に彼らのリズム、魂が流れ続けていることを強く実感させてくれます。「民謡だから自由になれる」という言葉の通り、現代なりに民謡とコミュケーションをとり遊ぶ民謡クルセイダーズさんの音楽は、そんな「生」の歴史を生き生きとさせて、新しい日本音楽を創造していくのだと思いました!」と称えている。

なお、ヒューマントラストシネマ渋谷では9月16日(土)にミニライブ+盆踊りつきの「踊り上映」を開催。9月25日(月)にはピーター・バラカンを迎えたトークイベントも予定している。

 

 

 

「ブリング・ミンヨー・バック!」

プロデューサー・ディレクター・撮影・編集:森脇由二
出演:民謡クルセイダーズ、Frente Cumbiero、ピーター・バラカン、久保田麻琴、岸野雄一、大石始、元ちとせ、俚謡山脈、東京キューバンボーイズ、コデランニー
2022年/日本/90分/16:9/カラー/ステレオ
配給:ALFAZBET
公式HP:https://www.bringminyoback.com