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エミール・クストリッツァ幻のデビュー作「ドリー・ベルを覚えているかい?」と代表作「アンダーグラウンド」4Kリマスター版が公開

 

ヴェネチア国際映画祭新人賞に輝いたエミール・クストリッツァ監督のデビュー作「ドリー・ベルを覚えているかい?」(1981)の日本劇場初上映が決定。カンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞した同監督の代表作「アンダーグラウンド」(1995)の4Kデジタルリマスター版とともに、10月27日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMAほかで全国順次公開される。メインビジュアルと予告編が到着した。

「ドリー・ベルを覚えているかい?」は、旧ユーゴスラビアの内戦による混乱がもとで、権利が不定だった幻の作品。「アンダーグラウンド」の4Kデジタルリマスター版は、今年のカンヌ国際映画祭で披露されたもの。音楽に溢れた、奇想天外でエネルギッシュなクストリッツァの映画世界を堪能したい。

 

 

「ドリー・ベルを覚えているかい?」

原題:Do You Remember Dolly Bell?
1981年/ユーゴスラヴィア/カラー/109分
©Filmski Centar Sarajevo
出演:スラヴコ・シュティマッツ、スロボダン・アリグルディチ、ミラ・バニャツ、リリャナ・ブラゴイェヴィチ
音楽:ゾラン・シミャノヴィッチ 撮影:ヴィルコ・フィラチ 編集:セニヤ・ティチッチ 脚本:アブドゥラフ・シドラン、エミール・クストリッツァ 監督:エミール・クストリッツァ

Story
サラエヴォに暮らす少年ディーノの一家。共産主義を信奉する父は、酔っ払って帰宅しては子どもたちに政治談議を行う。それを見て、苦しい家計のやりくりに疲れた母はあきれ顔。だがディーノはそんなものに一切興味がなく、夜な夜な離れの小屋でうさぎのペロを相手に催眠術を猛特訓している。さらに地域の若者が集まってバンドを組むことになり、演奏の練習が始まった。
そんなある日、外国映画に登場するストリッパーの “ドリー・ベル” に心奪われたディーノは、ごろつきのシントルから見知らぬ女を匿ってほしいと頼まれる。彼女の名はなんとドリー・ベル! 一つ屋根の下で暮らすことになったふたりは、いつしか惹かれ合い……。

 

 

「アンダーグラウンド 4Kデジタルリマスター版」

原題:UNDERGROUND
1995年/フランス、ドイツ、ハンガリー/カラー/171分
©1995 Ciby 2000-TF1 STUDIO
出演:ミキ・マノイロヴィッチ、ラザル・リストフスキー、ミリャナ・ヤコヴィッチ、スラヴコ・スティマチ
製作総指揮:ピエール・スペングラー 原案:デュシャン・コバチェヴィッチ 音楽:ゴラン・ブレゴヴィッチ 撮影:ヴィルコ・フィラチ 編集:ブランカ・チェペラッチ 脚本:デュシャン・コバチェヴィッチ、エミール・クストリッツァ、アブドゥラフ・シドラン 監督:エミール・クストリッツァ

Story
ナチス・ドイツ占領下のセルビアを舞台に、レジスタンスとして活躍する(?)男のいい加減なアイディアを受け、敵の目を欺くために広大な地下空間(アンダーグラウンド)へ避難し、戦後もそこで人知れず50年間も生活していた人々を描く。政府の要職に就いたサギ師、武闘派の電気工事技師、美貌の舞台女優の3人による恋と裏切りのドラマを軸に、戦争・紛争をカオス的コメディとして笑い飛ばす一代叙事詩。

 

 

主催:マーメイドフィルム
配給:コピアポア・フィルム
宣伝:VALERIA
公式サイト:https://kusturicafilmfes.jp