ケリー・ライカートが描く、ドーナツが育む友情とアメリカンドリームの行方「ファースト・カウ」

 

現代アメリカ映画の最重要作家ケリー・ライカートが、アメリカンドリームを夢見る男たちの友情物語を描き、第70回ベルリン国際映画祭をはじめ世界中の賞レースで157部門ノミネート・27部門受賞を果たした「ファースト・カウ」が、12月22日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほかで全国公開。場面写真が到着した。

 

 

西部開拓時代。アメリカンドリームを夢見てオレゴン州の未開地にやってきた料理人のクッキーと中国人移民のキング・ルーは、意気投合してある大胆な計画を思いつく。それは、この地に初めてやってきた “富の象徴” である牛からミルクを盗み、ドーナツで一攫千金を狙うという、甘い甘いビジネスだった──。

原作は、ケリー・ライカート作品の脚本を多数手掛けてきたジョナサン・レイモンドの小説『The Half-Life』。「私には決して真似のできないものであって、とてつもなく、うらやましい」と言うポン・ジュノをはじめ、ジム・ジャームッシュ、トッド・ヘインズ、濱口竜介ら名だたる監督が本作を称賛し、本国ではA24が配給した。ケリー・ライカートの新たなマスターピースに注目だ。

 

「ファースト・カウ」

監督・脚本:ケリー・ライカート
脚本:ジョナサン・レイモンド
出演:ジョン・マガロ、オリオン・リー、トビー・ジョーンズ
配給:東京テアトル、ロングライド
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