想田和弘監督の観察映画第10弾「五香宮の猫」、ベルリン映画祭フォーラム部門出品

 

想田和弘監督が観察映画第10弾として、岡山県牛窓の人と猫と自然を捉えた「五香宮の猫」が、第74回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に出品されることが決定。日本では2024年秋よりシアター・イメージフォーラムほかで全国順次公開される。

 

 

想田監督と妻の柏木規与子プロデューサーが、27年暮らしたニューヨークから移住した先は、「牡蠣工場」(15)「港町」(18)を撮った牛窓。町の小さな鎮守の社・五香宮(ごこうぐう)は、数十匹の野良猫が住み着くことから“猫神社”とも呼ばれ、猫好きには天国だが、糞尿の被害に眉をひそめる住民たちもいる。

新入り住民の想田と柏木は、猫の問題に巻き込まれながら、高齢化の著しい伝統的コミュニティとその中心にある五香宮にカメラを向ける。映し出されたのは、四季折々の自然の中で、生きとし生けるものが織り成す限りなく豊かな光景。それは、愉快で残酷でシンプルで複雑な、世界の見取り図となる。

 

 

 

想田和弘監督コメント
ベルリン国際映画祭から招待いただいたのは、今回で5回目です。もはや自分のキャリアとは切っても切れぬ深いご縁になりました。極めてローカルな小さな世界を描いた『五香宮の猫』が、世界中から観客が集まる巨大な映画祭でどう受け止められるのか、とても楽しみです。

 

 

「五香宮の猫」

監督・製作・撮影・編集:想田和弘 製作:柏木規与子 配給:東風
2024年/119分/日本/カラー/DCP/英語タイトル:The Cats of Gokogu Shrine
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