画家と妻の型破りで創造的な関係。ヴァンサン・マケーニュ×セシル・ドゥ・フランス「画家ボナール ピエールとマルト」

 

印象派とポスト印象派の架け橋とされ、前衛的なナビ派の代表格であり、日本美術にも強く影響されたフランス人画家のピエール・ボナール(1867-1947)。そのミューズで生涯の伴侶となるマルト。二人の型破りな愛に彩られた創造的人生を描き、第76回カンヌ国際映画祭カンヌ・プルミエールに出品された「画家ボナール ピエールとマルト」が、今秋よりシネスイッチ銀座ほかで全国公開される。場面写真が到着した。

 

 

ピエール・ボナールが出会ったのは、貴族を自称するマルト。ほどなく彼女は、単なるミューズを超えた存在となる。二人は常識破りの愛の形を営みながら、生涯をかけて芸術的成果を生み出していく──。

ピエールを演じるのは、「女っ気なし」などギヨーム・ブラック作品で名を上げたヴァンサン・マケーニュ。マルト役は「ヒア アフター」「少年と自転車」「幻滅」などのセシル・ドゥ・フランス。監督は「セラフィーヌの庭」「5月の花嫁学校」のマルタン・プロヴォ。

映画は一般公開に先駆け、3月の〈横浜フランス映画祭 2024〉で上映される。美しい映像で紡がれる二人の物語に注目したい。

 

   

 

「画家ボナール ピエールとマルト」

監督:マルタン・プロヴォ
出演: セシル・ドゥ・フランス、ヴァンサン・マケーニュ、ステイシー・マーティン、アヌーク・グランベール、アンドレ・マルコン
2023年/フランス/フランス語/123分/1:1.85/5.1ch/原題:BONNARD, Pierre et Marthe/日本語字幕:松岡葉子
配給:オンリー・ハーツ 後援:在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ
©2023-Les Films du Kiosque-France 3 Cinéma-Umedia-Volapuk

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