命が生まれる現場で人生が交差。ベルリン映画祭で受賞「助産師たちの夜が明ける」

 

若い助産師たちは出産に立ち会い、突きつけられる現実に驚きながら成長していく──。「愛について、ある土曜日の面会室」のレア・フェネール監督が、産科病棟での人間模様をドキュメンタリーさながらのタッチで描き出し、第73回ベルリン国際映画祭審査員特別賞やSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2023観客賞などを受賞した「助産師たちの夜が明ける」が、8月16日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で順次公開。ポスタービジュアルが到着した。

 

 

5年間の研修を終え、念願の助産師となったルイーズとソフィア。貧困、移民、死産といった妊婦のさまざまな事情や状況に接し、オーバーワークとストレスで押しつぶされそうに。それでも新たな命と出会う喜びが、同僚との結束を強めていく──。

「危険な関係」のエロイーズ・ジャンジョー、「その手に触れるまで」「チタン/TITANE」のミリエム・アケディウが出演するほか、キャストの多くに映画経験が少ないフランス国立演劇アカデミーの学生を起用。

ワークショップでキャストが助産師の話をもとに即興でシーンを作り、そこから脚本家のカトリーヌ・パイエ(「愛について、ある土曜日の面会室」「よりよき人生」「みんなのヴァカンス」)とフェネール監督が共同でシナリオを書き上げた。

ロケは6つの病院で行い、産婦とその家族、助産師の許可を得て、実際の出産シーンも撮影。俳優たちが出産や赤ん坊の蘇生など、難しい場面に立ち会うこともあったという。緊張と感動が押し寄せる、人生の交錯ドラマに注目したい。

 

 

「助産師たちの夜が明ける」

監督:レア・フェネール
脚本:カトリーヌ・パイエ、レア・フェネール
出演:エロイーズ・ジャンジョー、ミリエム・アケディウ
2023年/フランス/100分/カラー/映画祭上映タイトル:「助産師たち」
原題:Sages-femmes 英題:MIDWIVES
字幕:松岡葉子 配給:パンドラ
http://pan-dora.co.jp/josanshitachi/

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