「SCRAPPER/スクラッパー」父と娘の12年ぶりの対面シーン公開、著名人コメント到着

 

母を亡くした少女と音信不通だった父との不器用な共同生活を描き、サンダンス映画祭2023ワールド・シネマ・ドラマ部門で審査員大賞を受賞、ナショナル・ボード・オブ・レビューでインディペンデント映画トップ10に選出された新鋭シャーロット・リーガン監督作「SCRAPPER/スクラッパー」が、7月5日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷&有楽町ほか全国で公開される。娘と父が12年ぶりに対面するシーンの映像、ならびに著名人のコメントが到着した。

〈著名人コメント〉

きつい編み込みに、しかめっ面で人好きしない態度の女の子。12年の溝を埋めるには手強い相手だ。
ハリス・ディキンソン演じる若い父親の、距離の詰め方が絶妙。人生を覆う湿っぽさをタフに吹き飛ばす快作。
──山内マリコ(小説家)

母を失い懸命に強くあろうとする捻くれた少女と突然現れた未熟な父親との邂逅。そのぎこちなく不器用な歩み寄りに癒された。
まるで悪友同士のような親子、こんな関係だってありだよね。
──宇垣美里(フリーアナウンサー・俳優)

主役ジョージーの情景の表し方がアートを見ているような工夫があり、
監督であるシャーロット・リーガンの想いや個性に沢山引き込まれて最後まで楽しんで見れました。
イギリスの平和な日常の中で、親子の素直になれない感情の表現に愛おしさを感じました。
──SUMIRE(モデル・俳優)

喪失の重みと、ポップな演出とのコントラストが、清々しかった。
カラフルな街並みを混ぜ合わせたような、少女のグレーな心模様。
彼女と出会う前にはもう戻れない。訳あり親子映画の、新たな名作。
──小川紗良(文筆家・映像作家・俳優)

親になるということは
自分という人間が何者なのかわかりきれないうちに
己より遥かに弱く未熟な生命と共存していくということ。
互いの弱さも強さも許しあいながら、手と手を取り合うということ。
こんなにも当たり前のことを、役割をもうけた途端我々は見失ってしまう。
それを見つめ直すような時間だった。
──枝優花(映画監督・写真家)

背伸びする少女と成長しない男。同じ目線だから繋がれた2人のわんぱくな営みが、悲しみに染まった世界の色を塗り替えていく。生きている限り喪失と決別することはできないけど、それでもまた新しい宝物は増えていくんだろう。
──ISO(ライター)

子供の無限な空想に彩られた物語のなかで、失ってしまった最愛の母親の存在には映画の魔法がかけられていない。
それはジョージーが心のどこかでもう母親がこの世にいない現実をきちんと理解していることを尊重しているようでもあり、そこに『SCRAPPER/スクラッパー』という作品の美質があるといえるかもしれない。
──児玉美月(映画文筆家)

色彩に満ちたスクリーンのなか、大人と子供の狭間にいるようなふたり。その横顔はいつもどこか儚く、強い瞳の奥には優しさと揺らぎが映る。その姿はあまりに美しく、親子そのものでした。
きっと彼らは最高のパートナーとして、生きていくのでしょう。
──小川未祐(俳優)

大胆で若々しく、
炭酸がはじけるような
エネルギーに満ちている!
──ScreenDaily

 

 

 

Story
亡き母との思い出の場所を守るため、アパートに一人で暮らす12歳のジョージー。母にもらったユニフォームを戦闘着のごとくまとい、大人顔負けの話術と図太さで近隣住民やソーシャルワーカーの介入と詮索をかわし、親友のアリと自転車を盗んでは日銭を稼ぎながらたくましく生きていた。
そんなある日、父だと名乗るジェイソンが出現。母を捨てて育児放棄した父を、ジョージーは許せず拒絶する。信頼関係ゼロのふたりが見つけるものとは──。

 

© Scrapper Films Limited, British Broadcasting Corporation and the The British Film Institute 2022
提供:キングレコード 配給:ブロードメディア 配給協力:フリック

▶︎ 不器用な娘と父が、悲しみをカラフルに塗り替える。「SCRAPPER/スクラッパー」