「ツバル TUVALU」「ブラ!ブラ!ブラ! 胸いっぱいの愛を」といった“セリフなし映画”で知られるファイト・ヘルマー監督が、ジョージアの村でゴンドラの乗務員として働く女性二人を主人公に、小さな恋とユーモラスな復讐の物語を描写。東京国際映画祭コンペティション部門をはじめ世界中の映画祭で上映された「ゴンドラ」が、11月1日(金)より新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開される。予告編と著名人・劇場スタッフのコメントが到着した。
〈コメント〉
美しいジョージアの景色も、村人たちの表情も、アテンダントふたりの行動も、そしてゴンドラ自身も、なにもかもが饒舌。
私たちは、言葉以外でこんなにも心を伝えあっている。
──ジェーン・スー(コラムニスト/ラジオパーソナリティー)
惹かれあい愛し合っていくニノとイヴァの姿を通じて『自由とは何か?』『規則とは何の為に存在するのか?』を気づけば自問していました。
何を感じて、何が沁みたのかを観た人に聞きたくなる作品です。
──吉田恵里香(アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』、連続テレビ小説『虎に翼』脚本家・小説家)
セリフがないのはセリフを必要としないから。
音も音楽も、そして伝えるべき想いもキチンと映像に刻まれた、言葉に限定されない心のやり取りは、観ていて自然と楽しくなっちゃいます。
──が~まるちょば(マイムアーティスト)
ファイト・ヘルマーが甘美な映像言語で紡ぐ、言葉いらずのクィア・ロマンス。
行き交うゴンドラで奏でられる「どうやってあの人を笑わせよう」と思いを巡らす恋の歓びに、何度笑顔が溢れたか。
──ISO(ライター)
セリフはないけれど、会話のキャッチボールの様に行き来するゴンドラが心地良い。
ゴンドラの駆動音、村人の生活音、牛の鳴き声がジョージアの山間へと私たちを誘うヘルマーマジック!
──櫻井知友樹(シネマカリテ/営業係)
85分という時間の中に美しい映像と音楽を乗せて、ぬくもり、いじわる、たくらみ、いたずら、ちいさな恋まで映画的滋味がたっぷり。
引っ込み思案で高い所と狭い場所がちょっぴり苦手な方にぴったり
──瀧川佳典(テアトル梅田/営業係)
小さなゴンドラが想像の翼を広げる、キュートで愛おしい物語。
セリフがなくても豊かな世界にチャップリンやジャック・タチ以来の映画の素晴らしさを感じました。
──渡邉隆介(キネマ旬報シアター/番組編成担当)
「ゴンドラ」
監督:ファイト・ヘルマー 撮影:ゴガ・デヴダリアニ 美術:バチョ・マハラゼ
出演:ニニ・ソセリア、マチルド・イルマン
ドイツ、ジョージア/2023年/85分/1:1.85/5.1ch
原題:GONDOLA 配給:ムヴィオラ
©VEIT HELMER-FILMPRODUKTION,BERLIN AND NATURA FILM,TBILISI
公式サイト:https://moviola.jp/gondola