イランの巨匠モフセン・マフマルバフ監督と次女のハナ・マフマルバフ監督が、中東の混迷をそれぞれスマートフォンで捉えたドキュメンタリー「子どもたちはもう遊ばない」と「苦悩のリスト」が、特集企画〈ヴィジョン・オブ・マフマルバフ〉として12月28日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開される。予告編が到着した。

 

 

「苦悩のリスト」(ハナ・マフマルバフ監督)は、2021年のアメリカ軍撤退によりタリバンが再び台頭したアフガニスタンにフォーカス。生命を脅かされた大勢のアーティストや映画関係者のリストを前に、マフマルバフ・ファミリーは救助対象者の選別を余儀なくされて苦悩する。

「子どもたちはもう遊ばない」(モフセン・マフマルバフ監督)は、監督がエルサレム旧市街を巡りながら、イスラエルとパレスチナの紛争問題の深層に肉薄。さまざまな立場の住民と出会い、相互理解の難しさを浮き彫りにしつつも解決への希望を見出そうとする。

カメラからスマートフォンに持ち替えた監督が、映画の使命を問う2本に注目だ。

 

 

配給:ノンデライコ

▶︎ マフマルバフ・ファミリーが中東情勢をスマホで捉えた2本〈ヴィジョン・オブ・マフマルバフ〉