巻頭特集【追悼 映画俳優 渡哲也】のお知らせ

映画雑誌『キネマ旬報』10月下旬特別号(10月5日発売)の
巻頭特集は、今年8月10日に惜しくも逝去された俳優の渡哲也さんの
「映画俳優」の側面にスポットを当て、映画俳優 渡哲也の残した沢山のものごと、
その色彩と熱へと踏み込み、心からのリスペクトを捧げた追悼特集となります。

 

◆特集内容◆

【甦る、若き渡哲也の肉声】

1976年(34歳当時)に収録されたロングインタビューを掲載。生い立ちから、若 き日々の出来事、映画デビューの頃、弟渡瀬恒彦のこと、映画への想いなど、肉 声が甦る(『みんな不良少年だった ディープ・インタビュー』(77年、白河書院) より転載)。

【貴重フォト満載のグラビア&誌面】

65年、デビュー記者会見写真や、深作欣二監督「仁義の墓場」(75年)の撮 影現場など、貴重な写真が誌面を彩る。

【論考とイラストレーションでオマージュ&リスペクト】 作家・詩人・評論家の松浦寿輝、詩人・映画監督の福間健二、気鋭の映画学 者・久保豊などによる多彩な執筆陣の論考に加え、雑誌『POPEYE』などで活躍 する気鋭のイラストレーター岡田成生、渡辺一美が描く渡哲也像を掲載。

【亡くなる数日前の電話で渡哲也が語ったこととは?】

長きにわたって交友のあった東映京都撮影所の殺陣師、菅原俊夫を映画史家の 伊藤彰彦が取材。深作欣二監督「やくざの墓場 くちなしの花」(76年)に始ま る長き交流を伺っています。そして、渡が亡くなる数日前に、菅原と交わした電話 で発した言葉とは?

ご予約はこちらより承っております。

 

渡哲也 (わたり・てつや/俳優)

1941年12月28日生まれ、島根県安来市出身。弟は俳優の渡瀬恒彦。65年「あばれ騎士道」でデビュー。日活で 「紅の流れ星」(67年)、「無頼より 大幹部」(68年)などに主演。71年、石原プロモーション入社。「日本俠花伝」「 ゴキブリ刑事」(73年)「仁義の墓場」(75年)などに主演。以後、活動の主舞台をテレビに移す。87年、石原プロモ ーション社長に就任。96年には「わが心の銀河鉄道 宮沢賢治物語」(大森一樹監督)でキネマ旬報ベスト・テン助演 男優賞他を受賞。05年、「男たちの大和 YAMATO」(佐藤純彌監督)が最後の映画となった。05年、紫綬褒章受 章。2020年8月10日、肺炎のため死去。78歳。