ポルトガルの鬼才ペドロ・コスタの初期3作「血」(1989)「溶岩の家」(1994)「骨」(1997)を、監督自ら監修した4Kレストア版で劇場初公開する特集〈ペドロ・コスタ はじまりの刻(とき)1989-1997〉が、5月24日(土)よりユーロスペースほか全国で順次開催される。場面写真が到着した。

 

「血」
「溶岩の家」
「骨」

 

「血」は鮮烈なモノクロ映像で紡ぐコスタの初長編、「溶岩の家」はコスタ作品の鍵となる地=カーボ・ヴェルデが初めて登場した重要作、「骨」はスラム街であるフォンタイーニャス地区に住む人々を起用し、底辺の生活を圧倒的リアリズムで描いた物語。

なお、破壊されつつあるフォンタイーニャスに生きる人々を強烈な映画手法で描いた「ヴァンダの部屋」(2000)と「コロッサル・ユース」(2006)も、2Kレストア版で特別上映される。鬼才の類まれな軌跡を見つめたい。

 

〈ペドロ・コスタ はじまりの刻(とき)1989-1997〉

配給:シネマトリックス
公式サイト:https://cinematrix.jp/early_pedro/