「ドライブ・マイ・カー」が第94回アカデミー賞で作品賞を含む全4部門ノミネート!
村上春樹の短編を⻄島秀俊主演で映画化した濱口⻯介監督最新作「ドライブ・マイ・カー」(全国ロングラン公開中)が、8日(火)、第94回アカデミー賞®で作品賞・監督賞・脚色賞・国際⻑編映画賞の全4部門にノミネートされたことが発表された。
作品賞・脚色賞に日本映画がノミネートされるのは、1928年に始まった同賞史上初で、日本映画史に新たな歴史が刻まれた。さらに監督賞ノミネートは1986年(第58回)の黑澤明監督(「乱」)以来。国際⻑編映画賞(旧称:外国語映画賞)ノミネートは2019年(第91回)の是枝裕和監督作「万引き家族」以来で、受賞すれば2009年(第81回)の滝田洋二郎監督作「おくりびと」に続く快挙となる。また、日本映画が複数部門にノミネートされるのは、黒澤明監督作「乱」以来となる。
出演者のコメントも到着!
西島秀俊
この度「ドライブ・マイ・カー」が米アカデミー賞4部門に選出された事を嬉しく思います。
そして濱口監督、大江崇允さん、スタッフの皆様、心からおめでとうございます。
世界の分断から人々が繋がりを取り戻す希望の道標が、この美しい魂の再生の物語には示されています。
この嬉しい報せと共に「ドライブ・マイ・カー」がより一層多くの方々に届く事を願っております。
三浦透子
作品に関わった全ての皆さん、4部門のノミネート、おめでとうございます。とてもとても嬉しいです。日本映画の代表としてアカデミーの舞台に臨めること、本当に名誉なことと思います。そしてそのような作品に関わることができた自分は、幸せ者だなと改めて実感しています。感謝の気持ちでいっぱいです。
岡田将生
米国アカデミー賞ノミネートとのこと、俳優部の一員としてとても嬉しく思います。
この作品に関わった全ての方々、本当におめでとうございます。
これをきっかけに更にこの作品がたくさんの方々に見ていただけたら嬉しく思います。
霧島れいか
ノミネート決定おめでとうございます!
素晴らしい報告にやったー!と声をあげガッツポーズをしました。
この作品が国を越えてたくさんの方の心に響いているということなんだと、感謝と嬉しい気持ちで溢れています。濱口監督、キャスト全員、そしてこの映画に関わった全ての方々と喜びを共有したいです。
本作は第74回カンヌ国際映画祭で日本映画初の脚本賞を含む4冠に輝いたのち、アメリカでゴールデングローブ賞非英語映画賞、ニューヨーク映画批評家協会賞作品賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞作品賞・脚本賞・監督賞次点、ボストン映画批評家協会賞の最優秀男優賞を含む4部門 、全米批評家協会賞の作品賞とアジア初・主演男優賞を含む4部門などを受賞。イギリスでは第42回ロンドン映画批評家協会賞で脚本賞(日本映画初)と外国語映画賞(周防正行監督の「Shall we ダンス?」以来)に輝き、英国アカデミー賞(BAFTA賞)で監督賞・脚色賞・非英語映画賞の3部門にノミネート(授賞式は現地時間3月13日予定)。世界中ですでに50以上の賞を獲得し、さらに韓国では昨年12月23日の上映以来、観客動員数5万人を突破(1/31時点)するなど、世界中で「ドライブ・マイ・カー」旋風が吹き荒れている。
国内外のメディアが選ぶ2021年ベスト作品でも次々上位にランクイン。主演の西島秀俊は〈New York Times〉、〈VanityFair〉、〈SlantMagazine〉でベストパフォーマーのひとりに選出され、〈TheFilmStage〉では1位を獲得。共演の三浦透子も同じ〈TheFilmStage〉でベストパフォーマー12位に選ばれたほか、イギリス版VOGUEでは注目の25人のひとりに入るなど、キャストも注目を浴びている。
国内では、第95回キネマ旬報ベスト・テンでキネマ旬報ベスト・テン第1位(日本映画作品賞)・読者選出日本映画監督賞・助演女優賞・日本映画脚本賞・日本映画監督賞の全5部門を受賞、第34回日刊スポーツ映画大賞で作品賞と主演男優賞、第76回毎日映画コンクールで日本映画大賞(作品賞)と監督賞。8月の公開から6か月近く各地でロングラン上映が続く盛況ぶりだ。
作品情報
妻との記憶が刻まれた車。孤独な二人が辿りつく場所――。
俳優であり演出家の家福は、愛する妻と満ち足りた日々を送っていた。しかし、妻は秘密を残して突然この世を去ってしまう。2年後、演劇祭に愛車で向かった家福は、ある過去をもつ寡黙な専属ドライバーのみさきと出会う。やり場のない喪失感を抱えて生きる家福は、みさきと過ごすなかであることに気づかされていく――。
原作は、村上春樹の同名短編小説。この作品に惚れ込み映画化を熱望、自ら脚本も手掛けるのは、いま世界が最も注目する気鋭の濱口竜介監督。「寝ても覚めても」がカンヌ映画祭コンペティション部門に選出され、短編集「偶然と想像」がベルリン映画祭で銀熊賞を受賞、脚本を手掛けた「スパイの妻」がヴェネチア映画祭銀獅子賞に輝くなど、国際的な舞台でその名を轟かせてきた。
主演は日本映画界に欠かせない名優・西島秀俊。そしてみさき役の三浦透子をはじめ、岡田将生、霧島れいから実力派俳優陣が共演する。
「ドライブ・マイ・カー」
出演:西島秀俊、三浦透子、霧島れいか、パク・ユリム、ジン・デヨン、ソニア・ユアン、ペリー・ディゾン、アン・フィテ、安部聡子、岡田将生
原作:村上春樹「ドライブ・マイ・カー」(短編小説集「女のいない男たち」所収/文春文庫刊)
監督:濱口竜介
脚本:濱口竜介、大江崇允
音楽:石橋英子
製作:『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
製作幹事:カルチュア・エンタテインメント、ビターズ・エンド
制作プロダクション:C&Iエンタテインメント
配給:ビターズ・エンド
©2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
2021/日本/1.85:1/179分/PG-12
公式サイト:dmc.bitters.co.jp