特別な力を持たないヒロインが奇跡を起こす!「ミラベルと魔法だらけの家」
- ミラベルと魔法だらけの家 , ディズニー
- 2022年02月18日
特別な力を持たないヒロインが奇跡を起こす!「ミラベルと魔法だらけの家」
数々の名作を生み出してきたディズニー・アニメーション・スタジオ。その記念すべき長編60作目にあたる「ミラベルと魔法だらけの家」のMovieNEXと4K UHD MovieNEXが、2月18日(金)にリリースされる。「モアナと伝説の海」(16)以来のオリジナル・ミュージカル作品となった本作の舞台は、魔法の力に包まれた不思議な家“カシータ”。そんな場所で暮らすラテン系の大家族に訪れた“奇跡”とは…?
これは、世界中のどこにでもいる“家族”の姿を描いた物語
まるで生き物のように意志を持つ愉快な家“カシータ”で暮らすマドリガル家は、全員、家から<魔法のギフト(才能)>を与えられている。花の魔法で街中に花を咲かせる長女イサベラ、どんな重い物でも軽々と持ち上げる怪力の持ち主・次女ルイーサ、愛情たっぷりの料理で人々を癒す母フリエッタ…。マドリガル家の人々は、その力で街中の人から頼りにされている。そう、主人公の三女ミラベルを除いては。
なぜか一人だけ家から何の力も与えられなかった彼女は、表向きは家族と仲良く暮らしながらも、心の中では常に疎外感を感じていた。そんな中、未来が見える叔父・ブルーノの予言で、自分が後に家族を壊す存在であることを知ったミラベル。彼女が見つけてしまった“家族のほころび”は、やがて大きな亀裂となり魔法の家を襲い始める。なぜミラベルだけ魔法が使えないのか? 魔法の家に隠された驚くべき秘密とは―?
監督は、「ズートピア」(16)でも組んだバイロン・ハワードとジャレド・ブッシュ。あらゆるジャンルを融合させた独創的な音楽を「モアナと伝説の海」のリン=マニュエル・ミランダが手掛けている。これ以上ない豪華スタッフが集結した本作は、第79回ゴールデングローブ賞でアニメーション作品賞も受賞。第94回アカデミー賞では歌曲賞(「2匹のオルギータス」)、作曲賞、長編アニメーション賞の3部門にノミネートされている。魔法をテーマとしながらも、誰もが共感できる普遍的な“家族のあり方”を描いたミュージカル・ファンタジーだ。
普通の少女ミラベルを通して描く“新しい生き方”
他の家族のような魔法の力を使えない分、頼まれた仕事は断らずに何でもこなし、家族や街に少しでも貢献しようとがんばるミラベル。しかし、その努力は空回り、しまいには家長のアルマおばあちゃんと衝突してしまう…。
どんなに完璧に見える人でも悩みを抱えていて、周囲からの期待に押しつぶされそうになっている人もいる。考えてみれば当たり前のことでも、“家族”という自分に近い存在であればあるほど、その事実をつい忘れがちとなるのではないだろうか。ありのままに生きればいい、人と比べる必要などどこにもない。家族の亀裂を修復しようと奔走する“普通のヒロイン”ミラベルを観ていると、そんなメッセージが痛いほど伝わってくる。ぜひあなたも、その肩の荷を下ろして大切な人と一緒に観て欲しい。鑑賞後はきっと、今まで目の前に広がっていた世界が少し違って見えることだろう。
ミラベルの世界を紐解く2時間に及ぶボーナス・コンテンツが大充実!
MovieNEXには、製作秘話に迫る豊富な映像特典を収録。本作のために集まったウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ内のディズニー社員から成るグループ“ファミリア”のメンバーらが語り合う「家族こそが全て」では、彼らの家族や考え、経験などが作品に色濃く投影されていたことがわかる。また「コロンビアに魅せられて」では現地の人の意見を取り入れながら、本作の舞台となったコロンビアの歴史や文化にとにかく忠実に描いていたことが興味深い。
「カラフルな音楽」では、リン=マニュエル・ミランダの天才ぶりが炸裂する。マドリガル家の家族それぞれの感情や個性を表現するためフォークソング風からロック調まで多様な音楽を作品に注入。ミラベルが本音を吐露する「Waiting On A Miracle(奇跡を夢見て)」のみ曲のテンポを4分の3拍子にし、家族の中でひとりだけ違う存在であることを表現したという裏話も。床や窓を動かして様々な感情を表現してくれる不思議な家“カシータ”へのこだわりが詰まった「私たちのカシータ」も見どころ満載だ。ちなみに、本作のサウンドトラックはビルボード・アルバムチャートで4週連続No.1。挿入歌「We Don’t Talk About Bruno(秘密のブルーノ)」は全米シングルチャートで2週連続1位を記録している。
その他、監督らのリサーチ旅行の様子を収めた「エンカントへの旅」、NGシーン集、未公開シーン、カラオケ用字幕が付いたソング・セレクションなどを収録。劇場公開時に同時上映された、アライグマの親子を描いた短編「ツリーから離れて」も感涙必至の必見作だ。
文=原 真利子 制作=キネマ旬報社
「ミラベルと魔法だらけの家 MovieNEX」/4,950円(税込)
●商品内容:ブルーレイ 1枚、DVD 1枚、スマホで本編視聴(デジタルコピー)、MovieNEX ワールド
「ミラベルと魔法だらけの家 4K UHD MovieNEX」/6,930円(税込)
●商品内容:4K UHD ブルーレイ 1枚、ブルーレイ 1枚、スマホで本編視聴(デジタルコピー)、MovieNEX ワールド
●2月18日(金)発売
【ボーナス・コンテンツ】
・シング・アロング
・ツリーから離れて 短編アニメーション
-イントロダクション
-本編
・家族こそが全て
・コロンビアに魅せられて
・カラフルな音楽
・♪秘密のブルーノ のシーンが完成するまで
・私たちのカシータ
・NGシーン集
・エンカントへの旅
・未公開シーン
-ジェイソン・ハンドとナンシー・クルーズによるイントロダクション付き
-3人で掃除
-アントニオの部屋から
-森に向かうイサベラ
-ミラベルを捜して
・ソング・セレクション
-♪ふしぎなマドリガル家
-♪愛するコロンビア(スペイン語)
-♪奇跡を夢みて
-♪増していくプレッシャー
-♪秘密のブルーノ
-♪本当のわたし
-♪2匹のオルギータス(スペイン語)
-♪奇跡はここに
●2021年/アメリカ/本編102分
★<スタッフ>
監督:バイロン・ハワード、ジャレド・ブッシュ
共同監督:シャリース・カストロ・スミス
脚本:ジャレド・ブッシュ、シャリース・カストロ・スミス
ストーリー:バイロン・ハワード、ジャレド・ブッシュ、シャリース・カストロ・スミス、リン=マニュエル・ミランダ
製作:イヴェット・メリノ、クラーク・スペンサー
オリジナルソングス:リン=マニュエル・ミランダ
★<キャスト>(日本語吹替)
ミラベル:ステファニー・ベアトリス(斎藤瑠希)、アルマおばあちゃん:マリア・セシリア・ボテーロ(中尾ミエ)、イサベラ:ダイアン・ゲレーロ(平野綾)、ルイーサ:ジェシカ・ダロウ(ゆめっち(3時のヒロイン))、フリエッタ:アンジー・セペダ(冬馬由美)、アグスティン:ウィルマー・バルデラマ(関智一)、ペパ:カロリーナ・ガイタン(藤田朋子)、フェリックス:マウロ・カスティーリョ(勝矢)、ドロレス:アダッサ(大平あひる)、カミロ:レンジー・フェリズ(畠中祐)、アントニオ:ラヴィ・キャボット=コニャーズ(木村新汰)、ブルーノ:ジョン・レグイザモ(中井和哉)マリアーノ:マル―マ(武内駿輔)
日本版エンドソング 「マリーポーサ ~羽ばたく未来へ~」/ナオト・インティライミ
●発売・販売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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