“涙よりも切ない”ベストセラー恋愛小説を、監督・藤井道人 × 主演・小松菜奈&坂口健太郎 × 音楽・RADWIMPSで映画化した「余命10年」が3月4日(金)より公開。20歳で不治の病にかかり、もう恋はしないと心に決めた茉莉。生きることに迷いながらも茉莉と出会い、恋に落ちていく和人。ふたりの人生が交わり、ありふれた毎日が嘘みたいに輝き出していくさまを描き出す。
「減量もあって集中力と体力が切れる瞬間もあったけれど、茉莉の気持ちに辿り着くまであきらめたくはありませんでした。撮影中は『新鮮な気持ち、新鮮な気持ち』と自分に言い聞かせながらお芝居をしていました」(小松)、「僕はシンプルに茉莉を愛することにウソをつかないようにと思って演じていました。和人が変化したのは茉莉に出会ったからこそ。人として茉莉のことをちゃんと愛し抜こうと思っていました」(坂口)と、思いや役作りを語るふたり。まさに妥協なく全身全霊で作り上げた意欲作だ。
このたび茉莉と和人それぞれにフォーカスしたキャラクター予告が解禁された。
20歳にして難病を発症し、自らの余命が10年であることを知った茉莉
【茉莉編】は、どこにでもいる20代の女の子として友人との再会を楽しむ茉莉を映したシーンから始まる。“余命10年”という現実から、生きることに執着しないため、終わりの見えている恋はしないと決めていた茉莉だったが、中学時代の同級生・和人と再会することで、彼女の運命は大きく変わっていく。自らが病に侵されていることを隠しながら、和人と楽しい時を重ねてしまう茉莉。ふたりの楽しい思い出が増えるたびに、ありふれた日常が愛おしくなっていく茉莉の「彼女にしてくれて、ありがとう」という言葉の先にあるものとは──。
茉莉と恋に落ち、茉莉を変えていくきっかけを作る和人
【和人編】は、生きることに迷い、陰のある表情をした和人の姿から始まる。“死にたい”とさえ考えていた和人は茉莉と恋に落ちることで生きる希望を見つけ、新たな一歩を踏み出すことに。茉莉と和人、タケル(山田裕貴)と沙苗(奈緒)の仲良し4人組が春夏秋冬を楽しみ、輝き出した日常。そして、茉莉と過ごす時間が何よりも幸せな和人は「今が楽しいから、このままがずっと続けばなって」と思いを明かすが、思い出が増えるたびに失われていく時間。そして映像の最後で和人が流した涙の理由とは──。