ムック|偏屈系映画図鑑(内藤誠)

ムック
1986年の「スタア」以来、25年ぶりに新作「明日泣く」を手がけた映画監督・内藤誠。自らを「偏屈系映画監督」と呼び、『昭和の映画少年』などの著者としても知られる彼が、半世紀以上に及ぶ映画界・文壇との交流から今日までを振り返る回想エッセイ。

表紙・巻頭特集

定価1800円+税 ページ数240
刊行キネマ旬報社 発行日2011年11月上旬
判型四六判 ISBN978-4-87376-381-1

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1986年の「スタア」以来、25年ぶりに新作「明日泣く」を手がけた映画監督・内藤誠。自らを「偏屈系映画監督」と呼び、『昭和の映画少年』などの著者としても知られる彼が、半世紀以上に及ぶ映画界・文壇との交流から今日までを振り返る回想エッセイ。

内容 / Detail

1986年の「スタア」以来、25年ぶりに新作「明日泣く」を手がけた映画監督・内藤誠。自らを「偏屈系映画監督」と呼び、『昭和の映画少年』などの著者としても知られる彼が、半世紀以上に及ぶ映画界・文壇との交流から今日までを振り返る回想エッセイ。
1959年の東映入社以来、60年代~80年代にかけて出会った映画人や文壇の人々――殿山泰司、田中小実昌、山城新伍、梅宮辰夫、石井輝男、中川信夫、竹中労、大和屋竺、平岡正明、筒井康隆、山下洋輔、荒木一郎、色川武大、岡田茂。魅力的な人物たちのエピソードが鮮やかに綴られ、1960年代~70年代の熱かった時代が活き活きと蘇る。

●主な内容(目次より)
はじめに
1.はずかしや、制服制帽の時代
2.アメリカの傘の下で
3・それぞれの車で
4・師弟問答
5・偏屈系のスタジオ時代
6・シナリオライター時代の言い分
7・一筋縄ではいかない人たちの回想
飲み、書き、演じたオトウサンたち――殿山さんとコミさんのこと
一九六〇年代の石井輝男監督
野田さんと八木さんへのコンプレックス
もうサービスなんかいいんだよ、新伍ちゃん
中川信夫の詩集『業』を読んでは映画的人生を想う
竹中労さんと「キネマ旬報」のことなど
いまや「伝説のひと」大和屋竺
平岡正明と映画『俗物図鑑』前後のこと
荒木一郎のふしぎさ
ひとつの時代の終わり(岡田茂)
8.歴史と映画
9.『明日泣く』のメーキングと映画の現場今昔
あとがき


著者プロフィール
内藤誠(ないとう・まこと)
1936年3月6日生まれ。愛知県出身。映画監督、脚本家、著述家。愛知県名古屋市出身。元・中部大学人文学部教授。日本大学藝術学部映画学科講師。
1959年、早稲田大学政治経済学部新聞学科を卒業。同年、東映に入社。69年に監督に昇進し、“不良番長”シリーズ、“夜遊びの帝王”シリーズなどを担当。キャロル、三上寛を音楽に起用した「番格ロック」「ネオンくらげ」などでカルト的人気を博する。東映を退社しフリーになった後は、「時の娘」「俗物図鑑」「スタア」などインディペンデント映画を発表。一方で著述家としても活躍。主著に『昭和の映画少年』。93年には翻訳書『快楽亭ブラック』で翻訳特別功労賞を受章。
・監督代表作品
「不良番長 送り狼」(69)、「不良番長 王手飛車」「不良番長 出たとこ勝負」「不良番長 暴走バギー団」(70)、「ネオンくらげ」「番格ロック」(73)、「若い貴族たち 13階段のマキ」(75)、「地獄の天使 赤い爆音」(77年)、「俗物図鑑」(82)「スタア」(86)