「モー・マネー」のストーリー
ジョニー(デーモン・ウェイアンズ)とセイモア(マーロン・ウェイアンズ)の兄弟はケチな詐欺師。彼らを心配するウォルシュ警部(ジョー・サントス)の助言には耳も貸さない。ダイナスティ・クラブというクレジット・カード会社に勤めるアンバー(ステイシー・ダッシュ)に人目惚れしたジョニーは、彼女の会社のメールボーイになる。その頃、ウォルシュ警部が、殺人事件の捜査のためにダイナスティ・クラブを訪れた。殺された男がここの社員だったからだ。一方ジョニーは、キース(ジョン・ディール)という上司が、クリス(マーク・ベルツマン)というメールルームの主任を脅かしているのを目撃した。アンバーに恋人トム(ハリー・J・レニックス)がいることを知ったジョニーは、他人のクレジット・カードを盗んでしまう。キースにそれを知られたジョニーは、社内で不正を働くキースの仲間にされた。彼は顧客のカードを不正に使い、データを改ざんする巧妙な手段を用いていた。殺人事件も彼の仕業だった。ジョニーは豪勢な生活ができるようになり、アンバーの心もつかむことができたが、迷った末にキースに仲間から抜けると宣言した。しかしセイモアが盗んだカードを使って逮捕され、警察の手先としてキースのもとに潜入させられるがばれてしまう。ジョニーとアンバーはキースの犯行を立証するためオフィスに向かうが、セイモアを人質に取ったキース一味が立ちはだかった。ジョニーは、一味との死闘の末、セイモアを助け出すことに成功し、逃げ出したキースたちは、激しいカー・チェイスの末、逮捕された。ジョニーは詐欺師稼業から足を洗い、真面目に生きることを決意するのだった。