「ジェロニモ(1993)」のストーリー

1885年。合衆国陸軍に抵抗していた最後のアパッチ族が降伏し、リーダーのジェロニモ(ウェス・ステューディ)をゲイトウッド中尉(ジェイソン・パトリック)と士官学校を出たてのデイヴィス少尉(マット・ダモン)が護送した。彼らは砂漠を旅するうちに、威厳と誇りに満ちたジェロニモに対して理解と友情を覚える。途中、アパッチの身柄引き渡しを要求する警察の一隊を追い払ったゲイトウッドは、ジェロニモと友情の証として双眼鏡とトルコ石を交換する。20年近くに渡り、アパッチとの戦いの指揮をとってきたクルック准将(ジーン・ハックマン)は、礼節をもってジェロニモを迎えた。500人のアパッチ族が軍の保護・監視の下に、保留地で農耕生活を送るようになった。半年後、些細な事から軍が武力で制圧しようとし、暴動が発生。騒ぎの中、ジェロニモは仲間たちと逃走する。ジェロニモは古老の要求を受け入れてクルックと会見したが、白人に故郷を奪われる理不尽を訴え、徹底抗戦を主張する。クルックは責任をとり辞任する。後任のマイルズ准将(ケヴィン・タイ)は、ゲイトウッドに空手形の約束で交渉に当たるよう命じる。彼はデイヴィスや、長年ジェロニモ追撃に執念を燃やしてきたベテラン偵察隊長のシーバー(ロバート・デュヴァル)、アパッチ族のチャト(スティーヴ・リーヴス)らを伴って追撃する。途中、アパッチを惨殺していた賞金稼ぎの一団と遭遇し、シーバーは皮肉にもアパッチのチャトを救おうとして命を落とす。ゲイトウッドはメキシコでジェロニモと会い、彼の要求を飲んで34人のアパッチは降伏した。だが、ゲイトウッドは僻地に左遷され、デイヴィスは国家に幻滅して除隊する。収容所に移送されるジェロニモは、民族が今滅びようとしていることを知った。