「必殺処刑コップ」のストーリー

ロサンゼルス市警の刑事ジェフ・パワーズ(ルー・ダイアモンド・フィリップス)は、犯罪を憎むゆえの度重なる暴力捜査と規律違反から内務部に目を付けられ、免職されそうになる。そんな彼を、かつてコンビを組んだベテラン刑事ことのダン・ヴォーン(スコット・グレン)が救った。ヴォーンは、ジェフを自分の所属するSISに引き抜く。SISの任務は凶悪犯の重犯防止と町からの駆除で、その方法はマークした標的を泳がせ、犯行直後に現行犯逮捕または射殺するという超法規的な集団だった。ある銀行強盗計画を察知したSISは完全武装で現場に向かい、ジェフとヴォーンと共に構内で一味を待機する。襲撃が始まり、激しい銃撃戦の末に犯行は阻止されたが、一般市民にも多数の死者を出した。ジェフはあまりに乱暴な捜査方法に疑問を感じる。続いてSISはレイプ事件に当たるが、被害者が暴行されているのを傍観するメンバーに業を煮やしたジェフは、命令を無視して飛び出す。犯人は射殺されたが、被害者も死ぬ。ジェフの恋人で新聞記者のケリー(チェルシー・フィールド)は、取材を続けるうちにSISの存在を知るが、ジェフは彼女にも沈黙を守り続けた。SISの活動はエスカレートし、次第にヴォーンとの確執は深まり、ジェフはチームの中で孤立する。少年サーファー強盗団逮捕の指令を受けたSISは現場に向かうが、ヴォーンは未成年の犯人を正当防衛に見せかけて射殺する。悩み抜いた末にジェフは、ついにケリーに洗いざらいぶちまけ、秘密部隊の実態も新聞やTVでスクープされた。ヴォーンの元を訪れ、激しく殴り合ったジェフは、バッジを捨てて彼の前から去った。