「ルディ 涙のウイニング・ラン」のストーリー

イリノイ州の田舎町に住む少年ルディ(ショーン・アスティン)の夢は、フットボールの名門ノートルダム大学のチームでプレーすることだ。だが、体が小さく、成績不振で、家庭も裕福でない彼にとって、それは夢のまた夢だった。高校卒業から4年が過ぎ、ルディは父や兄が働く鉄鋼所に勤めていた。夢を捨てきれない彼は学資を貯めながらチャンスを伺っていたが、兄も婚約者のシェリー(リリ・テイラー)も理解しようとしない。ある日、親友のピート(クリストファー・リード)が鉄鋼所の事故で、突如帰らぬ人となった。ただひとりの理解者を失い、ショックを受けたルディの内部で何かが目覚める。これまでは父や兄の言葉に従ってきたが、今初めて自分自身の声に従おうとしていた。父のダニエル(ネッド・ビーティ)は、叶わぬ夢を追うことは、自分ばかりか周囲の者まで傷つけると論す。だが、ルディの意志は固く、その熱意に打たれたカヴァナー神父(ロバート・プロスキー)は、まず短期大学へ入ってから本校への転入を勧める。キャンパスで友人になったD・ボブ(ジョン・ファヴロー)の協力や神父の応援、本人の猛勉強で、2年生になって編入が認められた。やっと大学に入ったルディだが、彼のひたむきさにも関わらず、なかなかレギュラーに選ばれない。彼の意を汲んで一度だけ出場を約束してくれたエラ監督(ジェイソン・ミラー)も転任となり、絶望した彼はチームを辞めると言い出す。そんな彼を、グラウンドの警備主任フォーチュン(チャールズ・ダットン)が激励する。いよいよ大学最後の試合の当日。選手たちはディヴァイン新監督(チェルシー・ロス)に、自分たちの代わりにルディを試合に出してくれと頼む。だが、家族や友人たちが見守る中、試合が終盤になっても彼の出番は来ない。残り時間27秒。ルディはついに出場を果たし、彼の4年間は終わった。大観衆が彼の名をコールする中、チームメイトに肩車されたルディはフィールドから去った。

今日は映画何の日?

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