「ウォーターシップダウンのうさぎたち」のストーリー

イギリス南部に位置する田園地帯サンドルフォード。勇敢で決断力旺盛なアナうさぎのヘイゼルは大勢の仲間たちと暮していた。ある日、予言者の力を持つ弟のファイバーが、首を縄でしめつけられるような危険を感じ、その事をヘイゼルに告げた。ファイバーの感知した“得体の知れない恐怖”がやってくることを信じたヘイゼルは、早速仲間たちを集め、この地を出ることを勧めた。安住の地を求めてあてのない旅に出た彼らを、多くの危険が襲いかかってきた。食べ物をあさり求めて目を光らせる鷹、人間たちが仕掛けた罠、意地の悪い猫等、行く先々でひどい目にあった。その中でも一番恐ろしいのはうさぎ帝国の襲撃。独裁者ウォーンドウォートは非情なうさぎだ。でも、へイゼルらは負けなかった。数匹の犠牲者は出たが、必死の抵抗を続けた。この苦難を乗り越えれば、きっと自分達のユートピアが見つかる、と信じた彼らは、途中、協力的なカモメ、キーハーの助けなどを得てさらに団結し、遂にうさぎ帝国に打ち勝った。そして、彼らだけの安住の地を探し当てたのだった。そこはサンドルフォードから8キロも離れたウォーターシップダウンという土地で、以後、ヘイゼルらは子供を増やし、幸せな日々を送るのだった。