「ナチ卍第三帝国 残酷女収容所」のストーリー

1943年。ナチ第5女収容所では、日夜、見るも恐ろしい光景が繰り広げられていた。全裸にされ、電気椅子に押えつけられた政治犯は、ナチの忠誠を拒否したため電気を流される。叫声と共に命絶えていく彼女らの死体は、焼却炉に放り込まれる。この収容所では、残忍なナチSS大佐(ジョルジョ・セリオーニ)と冷酷な女収容隊長、それに、命令で仕方なく手がけるスタイナー博士らによって、SEX実験が行なわれていた。前戦から数名の兵士が送り込まれ異様な空気の中で彼らを実験材料に様々な“生殖実験”がなされるのだ。家畜のような屈辱的な扱いを受ける若い男女たち。その中にとりわけ若く美しい男女がいた。兵士ヘルムート(ミルカ・カルべン)とミレーユ(パオラ・コラッジ)だ。実験が2週間続き、2人は本当に離れられない程愛し合っていた。しかし、兵士は再び前戦に戻らなくてはならない。“離れたくない”と主張するヘルムートに、大佐は甘い言葉をかけた。ある手術実験に力を借せばずつとこの収容所にいていいと……。OKしたヘルムートが手術を終えてミレーユのところにゆくが、その時自分の身体の異変にはじめて気がついた。以前に傷を負つて不能になっていた大佐の睾丸を移殖されていたのだ。怒りに燃えたヘルムートは、美女を相手に“SEX実験”を行なっていた大佐に憎しみの銃を向けた。そして、今まで大佐に憎しみを抱いていた女たちの怒りが爆発し、収容所は狂気の血しぶきに荒れ果てるのだった。