「ハイルミュタンテ! 電撃XX作戦」のストーリー

美しさが全てに優先し、人々が美容に血道を上げている西暦2012年の社会。怪力のMA(アルフォンソ・マルチネス)、共産主義者のチェパ(ホン・ガベリャ)、爆弾の名手ケミスト(サチュルニーノ・ガルシア)ら、その容貌ゆえ虐待を受けてきた7人のフリークスから成るテロリスト集団“アクション・ミュタンテ”は、監獄から出所したボスのラモン(アントニオ・レシネス)を迎えて、パン製造業の大富豪オルホ(フェルナンド・ギリェンン)の娘、パトリシア(フレデリケ・フェデール)の誘拐を企てる。パトリシアの結婚パーティに潜入したミュタンテたちは客たちを次々と虐殺し、彼女を自分たちの宇宙船へと拉致した。身代金の引換え場所である惑星アクステュリアへ向って宇宙空間を航行中の彼らは、ニュースで「誘拐犯は一億ペセタを要求している」と報じているのを聞くが、ラモンの要求額は1千万ペセタであった。金の独り占めか裏切りか、疑惑が疑惑を生み、ミュタンテたちは殺し合いとなる。ついに宇宙船も爆発し、惑星に不時着した。生き延びたラモンはパトリシアと共に機体から這い出し、約束の場所である廃坑バーへと向かう。パトリシアは強引で逞しいラモンを、いつしか愛し始めていた。途中、道に迷った2人は、女がひとりも存在しないこの惑星で女に飢えきった一家に捕まったが、なんとか逃げ出す。バーにたどり着いた2人は、武装した部下を率いて待ち受けていたオルホと出会う。全てはミュタンテ一掃を図る彼の計略だった。敵味方入り乱れてのすさまじい攻撃が終わると、ラモンとパトリシアだけが生き延びた。