「グラスハープ 草の竪琴」のストーリー

1940年代。コリン(エドワード・ファーロング)は母の死後、父親のいとこの独身姉妹ドリー(パイパー・ローリー)とヴェレーナ(シシー・スペイセク)にひきとられた。杓子定規で仕事一辺倒なヴェレーナと対照的に、ドリーは繊細でロマンティックな心の持ち主。コリンはいつしかドリーと彼女の親友でメイドのキャサリン(ネル・カーター)と多くの時間をすごすようになる。そんなある日、ドリーが草原でとった薬草からつくる薬をめぐってヴェレーナともめたドリーは、コリンとキャサリンと共に家を出て、森のムクロジの樹の上で生活を始めることに。その家に集まってくるライリー(ショーン・パトリック・フラナリー)ら外れ者たち。なかでも妻を亡くしたクール判事(ウォルター・マッソー)はドリーと心を通わせる。やがてヴェレーナのほうから折れて彼らは家に戻った。だが、ドリーはほどなく急死、コリンは彼女に教えてもらった人々の思い出を語り続けるという草の竪琴に思いをはせながら、ひとり旅立つのだった。