「帰ってきたドラえもん」のストーリー

ジャイアンにいじめられては、ドラえもんに泣きついてくるのび太。そんなのび太を見て、ドラえもんは憂鬱そう。実は、ドラえもんが未来の世界へ帰る日が迫っていたのだ。そのことを知ったのび太は、必死でドラえもんをとめようとする。しかし、ドラえもんだってのび太と別れたくない。辛い思いをするドラえもんを前に、のび太はドラえもんを気持ちよく送ってやる決心をする。最後の夜、寝つけないのび太とドラえもんは町へ散歩に出かけた。ところが、ちょっとドラえもんが離れた隙に現れたジャイアンが、のび太に喧嘩を仕掛けてきたのである。ジャイアンに散々殴られるのび太。しかし、決してのび太は負けを認めようとしなかった。負けを認めたら、ドラえもんが安心して帰れない。いつもと違うのび太に、遂にジャイアンは根負けする。そして翌朝、昨夜ののび太の勇姿を見たドラえもんは、安心して未来の世界に帰っていく。それから暫く後、ジャイアンがのび太にドラえもんを見かけたと知らせてきた。喜ぶのび太であったが、実はそれはエイプリルフールにジャイアンとスネ夫が仕組んだ嘘だったのだ。最も残酷ないたずらに憤慨するのび太。彼は、ドラえもんが残していってくれた箱から「ウソ800」を取り出した。これを飲むと、喋ったことが全て嘘になってしまうのだ。早速、ジャイアンたちに仕返しをするのび太。しかし、なんだか心が晴れない。「こんなことをしても、もうドラえもんは帰ってこないんだ」ところが、そうのび太が呟いた時、なんとドラえもんが現れたのである。「ウソ800」の効力が、二人の別れを嘘にしてしまったのだ。大好きなドラえもんを前に、のび太は叫ぶ。「ドラえもんなんか、大嫌い。ずっと一緒にいたくない!」