「プリンス・オブ・エジプト」のストーリー
古代エジプト。ナイル河畔。エジプト王(声パトリック・スチュワート)は奴隷の境遇にあるヘブライの民に「生まれ来る男子は全て殺せ」と命令。そんななか美しいひとりの男の子が生まれたが、母親はその子を殺すに忍びず、ナイルに流した。その子は宮廷の水浴び場で女王(声ヘレン・ミレン)に拾われ、実の子としてモーセと名付けられ育てられた。モーセ(声ヴァル・キルマー)は、後継者の兄ラメセス(声レイフ・ファインズ)と手をとりあって成長した。だが、そんなある日モーセは兄から宮廷に献上された美女ツィッポラ(ミシェル・ファイファー)を譲られ、彼女に導かれるように、自分を、“弟”と呼ぶヘブライの民ミリアム(サンドラ・ブロック)に出会う。思いがけずおのれの出生の秘密を知ったモーセは思い悩んだあげく、ラメセスの制止を振り切り砂漠へと旅立つ。彼は遊牧民ミディアン族の集落にたどりつき、族長エトロ(ダニー・グローヴァー)の娘だったツィッポラとの愛を実らせた。そして、ある日、モーセはヤギを追って入りこんだ洞窟で神の啓示を受け、預言者としての自身の運命を知る。神の声に導かれるまま、ヘブライの民の救済に立ち上がったモーセは、かつての兄で今や王として君臨するラメセスのもとへ赴き、奇跡を起こして彼にヘブライの民の解放を行わしめた。モーセは自由を得るべく民を連れてエジプトを出た。だが彼らの後を王の軍隊が追ってくる。海を前にして立ち往生する民。そこで再び奇跡が。モーセが杖を天に差し上げるや、海が割れ、そこに道が出現した。かくしてヘブライの民は約束の地にたどりつくのであった。