「フェリシアの旅」のストーリー

英国、バーミンガム。17歳のアイルランド人少女フェリシア(エレーン・キャシディ)は、自分に連絡先も教えずに去った恋人ジョニー(ピーター・マクドナルド)を探しに同地を訪れた。見知らぬ土地で途方に暮れる彼女に、中年男ヒルディッチ(ボブ・ホスキンス)が声をかける。地元のレストランの支配人である彼は、一見親切そうだが、実はひとり旅の少女に声をかけては家に連れ込んで殺している殺人鬼だった。何度も偶然を装ってフェリシアに会ううち、彼女はヒルディッチを頼って彼がひとり住む屋敷へやってくる。彼女はジョニーの子供を妊娠しており、ヒルディッチは言葉巧みに中絶を勧める。手術後、体力を失って床につくフェリシアに魔の手を伸ばそうとするヒルディッチ。だが結局、ヒルディッチは彼女の純粋さの前に屈する形で、手をかけることなく彼女を逃がし、自ら命を断つのだった。