「五条霊戦記 GOJOE」のストーリー
平安末期、平家が支配する闇の時代。京都の五條橋では、平家武者が次々に”鬼“に襲われるという怪事件が起こっていたが、その正体は源氏の生き残りである遮那王こと源義経であった。遮那王は、影者・芥子丸と護衛僧兵・剛人を引き連れ、源氏再興を誓って殺戮を繰り返していたのだ。一方その頃、夢の中で不動明王より鬼を退治せよとのお告げを受けた破戒僧・武蔵坊弁慶は、高僧・阿闍梨の忠告も聞かず、比叡山から大太刀”鬼切丸“を盗み出し、五條橋に向かっていた。刀鍛冶の無宿人・鉄吉を案内役に、遮那王が潜む逢魔ヶ森へ踏み込んでいく弁慶。そんな彼の存在を知った遮那王は、ふたりの前に立ちはだかる弁慶の宿敵の棟梁・湛塊や自分の命を狙う平忠則を一刀の下に倒すと、いつしか平家討伐という使命を忘れ、弁慶との戦いに取り憑かれていくのだった。そして、遂にふたりの決戦の時が訪れる。五條橋を舞台に繰り広げられる壮絶な戦い、それは相討ちという形で幕を下ろした。しかし、この事態に側近の少進坊は困惑した。彼は、芥子丸と剛人をそれぞれ遮那王と弁慶に見立てると、源氏からの迎えの者たちに彼らを引き渡す。