「陰陽師」のストーリー

謀反の罪をかけられて憤死した弟・早良親王の怨霊によって封じられた長岡京を捨てた桓武天皇が平安京に遷都してから150年、だが未だ都には鬼たちが跋扈していた。そんな鬼や妖怪を秘術を使って鎮めるのが、陰陽師と呼ばれる者たちの役目。ある日、帝と左大臣・藤原師輔の娘・女御任子との間に産まれた親王・敦平が原因不明の病に侵された。右近衛府中将・源博雅に助けを求められた陰陽師・安倍晴明は、早良親王の塚を守る為、人魚の肉を喰らい永遠の命を授かった青音という不思議な女を連れ内裏に上がると、敦平の体内の邪気を青音に移して命を救った。実は、敦平に呪いをかけたのは陰陽頭の道尊。彼は、都転覆を企んでいたのだ。敦平親王暗殺に失敗した道尊が次に狙いをつけたのは、帝の寵愛を受ける任子に嫉妬する右大臣・藤原元方の娘・更衣祐姫。彼女の生成を操って帝と敦平親王の命を奪おうと言うのだ。だがそれもまた、星のお告げで都の守り人となり、不思議な友情で結ばれた晴明と博雅によって阻止されてしまう。そこで、道尊は遂に早良親王の塚を破壊するという強行手段に打って出ると、早良親王の怨霊を体内に吸収し宮廷を襲った。そんな彼の強大な力の前に、博雅が倒れてしまう。博雅の命を救うべく、青音の命を博雅に移す泰山府君の祭を行う晴明。果たして博雅は蘇り、早良親王の怨霊をも鎮めることに成功した晴明は、更に道尊を結界に封じ込め倒すのであった。