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「ピアニスト(2001)」のストーリー
ピアノ教師のエリカ(イザベル・ユペール)は、父を亡くしてから、厳格な母(アニー・ジラルド)の支配から逃れられずにいた。母の夢だったコンサートピアニストになることができず、病的なのぞき趣味とマゾヒズムの世界に生きるしかなかった彼女の前に、工学部の学生ワルター(ブノワ・マジメル)が生徒として現れる。エリカは彼の強い視線を感じ、自分も彼に惹かれていく。そして音楽院の大学院に入学したワルターは、エリカに愛を告白。長年の欝屈が暴発したエリカは、ワルターにマゾヒスティックな性の欲求を記した手紙を渡す。ワルターは驚き思い悩むが、ある深夜、エリカの家を訪れた彼は不本意ながら彼女の求める通りの乱暴な愛を交わす。翌日、顔を腫らしたエリカがナイフを持ってコンサート会場に現れ、ワルターの来場を待っていた。しかし現れた彼は、平然とした顔で明るく挨拶して去っていく。エリカはそのナイフを自分の胸部に突き刺し、血を流しながら会場を出ていくのだった。