「デビルマン」のストーリー

4年前に両親を事故で亡くし、クラスメイトの美樹の家に引き取られた高校生の不動明。ある日、無二の親友である了の父・飛鳥博士が研究中に誤って覚醒させてしまった邪悪な生命体“デーモン”に体を乗っ取られながらも、完全に支配された了とは違い、人間の心を残した“デビルマン”となった彼は、それを運命として受け入れ、人類殲滅を画策するデーモン族と戦うことを決意する。だが、人間社会に入り込み増殖を続けるデーモンを恐れた人間たちは、デーモン狩りを決行。疑わしい者を次々に処刑し、やがてそれは国家間の戦争にまで発展することとなり、図らずも滅びの道を自ら歩み出すのであった。そんな中、明と同じくデーモンに体を侵されながらも人間の心を失わない美樹の友人・ミーコと、彼女がデーモン化した両親から救い出した少年・ススムを、美樹の一家が匿ったことから、彼らもまたデーモンではないかと疑われ殺されてしまう。最愛の人たちを失い、怒りと悲しみに苛まれる明=デビルマンは、デーモン族を潰滅すべく、実はデーモン族の中心的存在であった了=サタンと壮絶な戦いの末――、共に倒れるのであった。戦いの一夜が明けた。崩壊した世界の一角、生き延びたミーコとススムは新たな世界の創造を心に誓う。