「シルミド SILMIDO」のストーリー

1968年4月、インチョン沖に浮かぶ無人島シルミドに、死刑囚など重罪を犯した31人の男たちが極秘に集められた。彼らは韓国政府により684部隊の訓練兵という身分を与えられ、北朝鮮の金日成暗殺のための特殊部隊に仕立て上げられることに。隊長のチェ・ジェヒョン(アン・ソンギ)の指導の下、壮絶な特訓を課せられる31人。苛酷な日々の中、第3班班長となったインチャン(ソル・ギョング)は、第1班班長のサンピル(チョン・ジェヨン)とボクシングの試合で対戦、激しい打ち合いの末、勝利する。負けを認めないサンピルはインチャンにさらに喧嘩を吹っかけるが、これをきっかけに二人の間に信頼関係が生まれていく。一方、訓練は日ごとに厳しさを増し、インチャンの班員が転落死するにも至った。かくして3年以上が経過。いよいよ実行の時が近づくが、しかし直前になって、南北融和の気運が高まり外交路線を急遽変更した韓国政府は、中止命令を下した。今や国にとって邪魔になった684部隊の存在を隠蔽しようと、政府はジェヒョンに訓練兵の抹殺を命じる。悩んだ彼は、抹殺に反対する部下チョ(ホ・ジュノ)の出張中に粛正を行なおうとする。しかしジェヒョンの特別な計らいで抹殺計画を知ったインチャンは、サンピルたちと相談し、一致団結。訓練兵たちは銃を手に取り蜂起して、指揮官たちと激しい銃撃戦を繰り広げ、ジェヒョンはすべての責任をとって自殺する。激戦の末に島を脱出した彼らはバスを乗っ取り、ソウルの中心の青瓦台へと向かう。そして手榴弾で全員、バスごと自爆するのだった。