「フライトプラン」のストーリー
ベルリン空港。突然の夫の事故死という深い喪失感を抱えた女性航空機設計士のカイル(ジョディ・フォスター)は、6歳になる娘ジュリア(マーリーン・ローストン)と共に、夫の棺を乗せた旅客機に乗りこむ。それは皮肉にも、カイルが設計した最新鋭の航空機だった。機内に落ち着くと、カイルは睡魔に襲われる。その間に、ジュリアの姿が見えなくなってしまう。乗客、乗務員の誰一人としてジュリアの姿を見たと証言する者はなく、なんと乗客名簿にも名前が載っていない。パニックに陥ったカイルは、エアマーシャル(私服航空保安官)のカーソン(ピーター・サースガード)に阻止されながらも、機長のリッチ(ショーン・ビーン)に捜索を嘆願する。機長の指示の下、徹底的な捜索が行なわれるがジュリアは発見されない。やがて乗務員から、ジュリアは夫と共に6日前に死亡したという信じがたい知らせがもたらされる。すべてはカイルの妄想だと判断され、彼女は機長から逮捕命令を下された。だがカイルは反撃し、孤独な戦いに身を投じる。やがて真相が発覚。実はカーソンが犯人で、彼はフライト・アテンダントのステファニー(ケイト・ビーハン)と組んで、ジュリアを機械室に隠し、カイルを危険人物に仕立て上げて航空会社から金を取ろうとしたのだ。しかもカイルの夫もカーソンが殺害したのだった。それを知ったカイルは自力でジュリアを助け出し、すべての誤解を解くのだった。