「LIMIT OF LOVE 海猿」のストーリー
第十管区海上保安本部に異動となった海上保安官の仙崎大輔(伊藤英明)は、鹿児島航空基地の機動救難隊隊員として海難現場の最前線で働いていた。だが、遠距離恋愛中の服飾デザイナーの環菜(加藤あい)とは最近うまくいっておらず、横浜から手製のウエディング・ドレスを見せようとやって来た彼女に対し、図らずも戸惑いの表情を浮かべてしまうのであった。そんな中、総トン数1万1245トン、乗員乗客620名、9階建てのビルに相当する大型フェリー”くろーばー号“座礁の報せが機動救難隊に入った。船内には195台もの車両が積載されており、火災が起これば大爆発の危険もある上、浸水は予想を上回る速さで、非常用システムも全壊していた。沈没まで4時間あまり。出動した機動救難隊隊員は、早速、偶然乗り合わせていた環菜を始めとする乗客の救出を開始する。ところが、怪我をした妊娠5カ月の売店販売員・本間恵と、愛車を心配して避難命令を無視していた海老原真一の避難誘導をしていた仙崎と彼のバディ・吉岡(佐藤隆太)が、ガソリン漏れによる車両の爆発で避難路を絶たれ、船内に閉じ込められてしまう。絶体絶命のピンチ。それでも、なんとか自力でルートを見つけ、決死の脱出を試みる仙崎たち。途中、崩れた壁に挟まれ身動きが取れなくなった吉岡を残し、漸く外と連絡の取れる場所まで辿り着いた仙崎は、そこで環菜に必ず生還して結婚しようと約束すると、最後の力を振り絞りファンネルスペースから恵と海老原を抱え表に出ようとする。だが、もう少しと言う所で、遂にフェリーが完全に沈没してしまう! しかし、他の救難隊員によって仙崎たちは救助。仙崎が置いて行った酸素ボンベで命を繋いだ吉岡もまた無事救出され、そしてその後、仙崎と環菜は約束通り再会を果たすのだった。