「チャプター27」のストーリー
1980年12月6日、ハワイからニューヨークにやってきたマーク・デイヴィッド・チャップマン(ジャレッド・レト)は、小説『ライ麦畑でつかまえて』の主人公に自分を重ね合わせ、YMCAにチェック・インする。そしてジョン・レノンが住むダコタ・ハウスに向かい、ジョンのファンであるジュード(リンジー・ローハン)と親しくなる。彼女に勧められ、ジョンのニューアルバムを購入し、サインを貰うことにする。7日未明、寝ていたチャップマンは隣室のゲイカップルの声に耐え切れず、シェラトン・センター・ホテルに移る。朝、ダコタ・ハウスに向かう。正午過ぎ、チャップマンは突然、『ライ麦畑でつかまえて』を買わなければならない衝動にかられて本屋に行くが、『オズの魔法使い』のポストカードと、ジョンのインタビューが載った雑誌を購入する。チャップマンはインタビューを読み、彼の贅沢三昧の生活を垣間見る。8日朝、チャップマンはパスポートなどを部屋に残し、ダコタ・ハウスへ行く。ガードマンは、ジョンが出かけたことを教えてくれる。それからジョンがダコタ・ハウスに入っていったが、チャップマンは『ライ麦畑でつかまえて』に没頭していて見逃してしまう。ジュードが現れる。チャップマンはジュードに、一緒に旅に出ようと誘う。しかし突然の提案に彼女は驚き、帰ろうとする。チャップマンは彼女をセントラル・パークまで追いかける。ジュードは、ジョンの息子ショーン・レノンと彼の乳母と話していた。ジュードは彼らをチャップマンに紹介しながら、立ち去る。夜になり、チャップマンがカメラマンのゴレッシュと話していると、ダコタ・ハウスからジョンが出てきた。チャップマンはLPにサインを貰う。ゴレッシュは、サインを貰うチャップマンの姿を写真に撮る。明日現像して持ってくると言って、ゴレッシュは帰る。ジョンが帰ってくると、チャップマンはジョンの背中に、5発の銃弾を撃ち込むのだった……。