「剥き出しにっぽん」のストーリー

小松太郎(登米裕一)は、情緒不安定でマッチョ主義者で、女々しくてお爺ちゃん子で、なかなか物事を自分の思い通りにできない若者。そんな太郎は高校を卒業すると、突然、自給自足の生活をしていくことを決意する。そして、大好きだけど、そのことをはっきり伝えられないでいた洋子(二宮瑠美)を誘う。太郎と洋子は畑仕事をしながら、ボロボロのひなびた一軒家で暮らすことになった。しかしそこになぜか、リストラされたばかりの太郎の父親もついてきてしまう。こうして3人の、奇妙な共同生活が始まった。それは土着性があり、牧歌的でおおらかな香りのする日々であった。さらに太郎が1人で励むマスターベーションを後押しする、ユニークな祖父との関係や、親子の反発と和解の過程などを通じ、家族の絆と再生の様子や、剥き出しの人間の姿が、パワフルでありながら、繊細に描かれていく。

今日は映画何の日?

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