「ソロコンテスト」のストーリー

吹奏楽部に所属している中学生の阿部マリア(金澤美穂)は、サックスを担当している。今は、志望する高校の推薦がかかったソロコンテストに向けて、練習を重ねていた。ある日、雨水風花(三吉彩花)という生徒が転入してきて、吹奏楽部に入部する。彼女はマリアと同じサックスパートだった。風花はどこか悲しげで影のある少女だったが、マリアは彼女を練習に誘う。2人はサックスの練習を通じて、次第に親しくなっていく。そしてついに、ソロコンテストへの出場者を決める学内選抜会の日を迎える。マリアと風花はお互いにエールを送り合い、演奏に挑む。その結果、ソロコンテストへの出場を決めたのは風花だった。マリアは結果に納得がいかず、風花に冷たく当たってしまう。こうして、2人の距離は広がっていく。マリアは選抜会の落選のショックで、吹奏楽部の練習にも顔を出さなくなる。風花も自分のせいでマリアとの溝ができたことを思い悩み、ソロコンテストの辞退を考えるようになる。そんな中、マリアは街で、ストリートミュージシャンのアンナ(Itsuco)と出会う。アンナが純粋に音楽を楽しんでいる姿を見て、マリアは自分自身の音楽との向き合い方を見つめ直す。