「シカゴキッド」のストーリー

アメリカ西部のある町に呑気者のパット・ハラーンという役人が住んでいた。彼にはヴァージニア・ウォーレンという恋人があったがパットに金がないというのでヴァージニアは彼に素気なくしていた。その内にパットに叔父の遺産7万ドルが這入ったので彼はヴァージニアを振ってサンフランシスコへ出かけて行った。サンフランシスコへ着いてからある夜、カフェーである金髪の女がパットに秋波を送ったことからその嫉妬深い夫との間に悶着が起った。嫌な思いで彼がホテルへ戻るとそこには可愛いい女賊が居て拳銃を擬して彼に金を出せと脅迫するのであった。パットは彼女に賊を止めて一緒に西部へ行こうというと、盗んだ品を持ち主に戻してくれれば行くというので、その品を持ってその家へ忍び込むとそれが相憎と宵にあった嫉妬深い夫の家ときた。夫に目付かってパットがやっとホテルへ逃げ戻ると、そこまで夫は追って来てためにパットはそのフェイス・オデイという女賊と共に警察にあげられてしまう。が、20分の後に、二人は警察から逃げ出した。このフェイスというのは暗黒街の幅利きキッグ・マンディの手下で常にキッグに虐使されていた。パットは彼女を助けようとして自らシカゴキッドと名乗って現われキッグと知合いになる。キッグは明日ある金庫を破ることになっているから手を貸してくれと頼む。パットはフェイスを救いあわせて自らの身の潔白を立てようとして警察へ出頭しキッグ一味を逮捕することを誓った。その当夜となった。ところが、運悪くも本当のシカゴキッドがやってきたのでパットの化の皮が剥がれてしまった。しかしパットはそれを知らなかったので、現場でキッグのために襲われる。が、彼は勇を鼓してキッグの跡を追い、フェイスを手ごめにせんとする刹那に飛び出してキッグを捕えフェイスを救った。かくて悪漢を一掃したパットはフェイスを相携えて西部へと帰って行った。