「442 日系部隊・アメリカ史上最強の陸軍」のストーリー
第二次大戦当時、日系人だけで構成された米軍部隊“442連隊”は米軍史上最も多くの勲章を受けた部隊として名を残している。だが、彼らは父母の祖国・日本と戦うということと同時に、米国内の人種差別とも戦わなければならない苦悩を抱えていた。1941年12月7日。日本軍がハワイ真珠湾を奇襲攻撃し、太平洋戦争が開始。それは同時に、在米日系人にとっても苦難の幕開けでもあった。国家から敵性国民として指定された約12万人の日系人が、全米10カ所の強制収容所に送られた。軍籍にあった日系兵士も銃を取り上げられ、警戒と差別の目で見られ、国の為に戦うことも許されなかった。だが、日系人たちによる政府への働きかけや、戦況の変化により結成されたハワイ日系人部隊“第100大隊”が目覚ましい活躍を挙げたことで、周囲の状況が変化。日系人だけの部隊“442連隊”が誕生する。だがそれは、必ずしも彼らの愛国心や忠誠心が理解されたということではなかった。一般の米国民からは相変わらず“ジャップ”呼ばわりされていた。彼らは自分たちの愛国心や忠誠心、勇気を示すために、人一倍の努力と奮闘を続ける。やがて442連隊はその旗下に第100大隊を併合。勇猛勇敢さを認められていた第100大隊は隊名をそのまま残し、第100大隊を含む442連隊は前線に出向く。千人針を身に纏った彼らは、“バンザイチャージ”で突撃、激しい闘いを繰り広げたのだった。