「METライブビューイング2010-2011 アダムズ《ニクソン・イン・チャイナ》」のストーリー

1972年2月、北京郊外の飛行場にニクソン大統領(ジェイムズ・マッダレーナ)が降り立った。毛沢東主席(ロバート・ブルーベイカー)との会談が始まり、饒舌な主席の弁はニクソンを圧倒していく。愛国的な晩餐会では、お互いの国の平和に対して盛大な乾杯を行ない、翌日は“思想的”であると同時に“ハリウッド的”でもあるバレエを鑑賞。毛沢東夫人(キャスリーン・キム)による、欧米文化やブルジョワ的なものを徹底的に排していく姿勢で作られたバレエは、またもやニクソン夫妻にいいしれぬ感情を芽生えさせていく。北京での日々をこのように過ごした彼らは、果たしてその最後の夜に何を思ったのか?そして両国の和解への道は?