「天使とデート」のストーリー

ドシャ降りの雨の夜。ウィンストン化粧品社長の豪邸では、一人娘パティ(フィービー・ケイツ)とジム・サンダース(マイケル・E・ナイト)の盛大な婚約パーティが開かれていた。そこへ突然、3人のテロリストが侵入しジムを人質として誘拐するが、実はジムの悪友ジョージ(フィル・ブロック)、ドン(アルバート・マクレン)、レックス(ピート・コワンコ)らの悪質な冗談で、ジムの家で乱痴気騒ぎをしようとの計画だったのだ。悪友トリオが帰り、酔っ払ったジムが眠りこけていた時、突然プールから大音響が聞こえてきた。寝坊け眼のジムがそこで発見したのは、何と翼の折れた天使(エマニュエル・ベアール)だった。ジムが介抱してやると、すっかり彼になついてキスまで求めてくる始末。おまけに悪友トリオやパティに見つかってしまった。悪友トリオは天使を利用してひと儲けしようと画策、パティは彼女を天使だとは信じないで、ヒステリックに嫉妬する。さらには、パティの父親で社長のエド(デイヴィッド・デュークス)も天使に魅せられ新しい化粧品のキャンペーンガールに使おうと決めたため、話はさらにややこしくなってしまった。天使を奪った悪友トリオが記者会見を開こうとするところを、すんでのところで制止してジムは天使と2人で森の小屋に逃げ込む。そこへ悪友トリオ、パティやエド、ジムの両親らが乗り込んでくるが、翼の治った天使が彼らに雨や雷を浴びせて退散させる。だがその時、以前から脳腫瘍を患っていたジムが倒れる。天使は彼を天に迎えるために実はやって来たのだが、人工衛星がぶつかり翼が折れたために事を果たせなかったのだ。その事に気づき、まもなく死ぬ事を感じながらジムは、天使とゆっくり過ごせなかったのを悔やむ。だがジムを愛した天使は、神に休暇をもらって翼を失くし人間となった。そのお陰でジムも命をとりとめ、2人は再び抱き合うのだった。