「TAP 完全なる飼育」のストーリー

灼熱の沖縄。暴力団の若頭・抗山(高川裕也)と、その愛人・早苗(有森也実)の間に生まれた結(前川伶早)は、同級生たちから凄惨ないじめを受けている。さらに早苗は抗山に隷属、結は抗山から歪んだ愛情を与えられていた……。そんな全てに耐えきれず、結は逃げるようにして家を飛び出す。その様子を、陰からじっと見つめている中年男・設楽(西沢仁太)。彼は、恋愛も生き方も全てが不器用なヤクザだったが、結に心酔、奇妙な高揚感と使命感から彼女を廃墟の一室に誘拐・監禁してしまう。食事を与え、服を脱がせ、髪を染め……設楽は時間をかけて、結を自分の理想の女に飼育していくのだった。両手両足の自由を奪われ、自分の過去を知る男から飼育される奇妙な生活の中、結は徐々に抵抗する力を失い、やがて設楽に服従しはじめるが……。