「フラワー・ドラム・ソング」のストーリー

若くて愛らしいメイ・リー(ナンシー梅木)と、父親のリー博士はサンフランシスコへ密入国した。リーはサミィ・フォンの写真結婚の相手として選ばれ、はるばるやって来たのだ。文無しの父子は町で歌を歌って稼ぎながら、ようやくサミィの経営するクラブへたどり着いた。そこでは、サミィの恋人リンダ・ロウ(ナンシー・クワン)のショウが開かれていた。サミィの花嫁が来たと知ったリンダは急に荒れ模様、困ったサミィはリーを厄介払いしようとし、ちょうど長男のワン・ター(ジェームズ・繁田)の嫁を探している知人のチー・ヤンにリーを譲ることにした。リーを入念に調べすっかり気に入ったヤンは、さっそく息子のターと結婚させることにした。一方、リーもターに一目で魅せられてしまった。だが肝心のターがリンダに熱をあげているため2人の仲は一向に進まなかった。サミィとリンダ、ターとリーの4人の関係はますます複雑になるばかりだった。すったもんだの挙げ句に、最初の約束どおりサミィとリーは結婚することになった。だが、いつの間にかリーを愛するようになっていたターはこの結婚を悲しんだ。リーも悲しかった。そこで、リーは結婚式の当日、自分が密入国者であることを暴露し、この結婚を破談にしてしまった。喜んだターはさっそくリーに結婚を申し込むのだった。