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「獣道(2017)」のストーリー
ある地方都市で生まれた愛衣(伊藤沙莉)は、母親の愛情に飢えていた。新興宗教にはまった母親は彼女を宗教施設に入れ、7年もの間世間から切り離された。教祖や信者たちと疑似家族を作り上げていったものの、教団が警察に摘発され、愛衣は保護される。母はすでに別の宗教を信奉しており、家にも初めて通う学校にも居場所はなかった。愛衣はヤンキー一家やサラリーマンの家などを転々としながら生きる場所を探していく。そんな彼女に恋をする亮太(須賀健太)にもまた居場所がなかった。半グレたちの世界に入る亮太、風俗に身を落とす愛衣。やがて二人は地方社会に飲み込まれていき……。