「ロキシー」のストーリー

郊外の人通りの少ない街の路地裏で、ギャング風の男たちから逃げようとする女ロキシー(ゾーイ・クラヴィッツ)を偶然に見かけたヴィンセント(エミール・ハーシュ)。行きがかり上、彼女を助けた彼は車で街から走り去る。会話もなく、どこまでも続く穀倉地帯を走り続ける二人。実はロキシーは、ギャングから金を盗んだとして兄が殺され、その金の行方を知っていると疑われていた。ギャングに追われるなか、持ち金も行くあてもなく、ヴィンセントの故郷の町に身を潜めるロキシー。そんな田舎町で過ごすうちに、二人は次第に心惹かれていくのだった。だが平穏な日々は長くは続かず、居場所を嗅ぎ付けたギャングの手がすぐそこまで迫っていた……。