解説
第2次大戦下、無邪気な子供達が戦いの渦の中に巻き込まれていく姿を描く。製作はジェローム・カナパ、監督は今年33歳のジャック・ドワイヨン、脚本・台詞はジャック・ドワイヨンとデニ・フェラリス、原作はジョゼフ・ジョッフォ(ホンヤク出版社刊)、撮影はイヴ・ラフェーエ、音楽はフィリップ・サルドが各々担当。出演はリシャール・コンスタンティーニ、ポール・エリック・シュルマン、ドミニク・デュクロ、ユーベール・ドゥラックなど。
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「小さな赤いビー玉」のストーリー
1941年も終りに近い占領下のパリ。そこから北へ少しの所のクリニャンクールという町にユダヤ人一家がいた。一家の両親はユダヤ人の迫害を半ば運命とあきらめていたが、12歳のモーリス(ポール・エリック・シュルマン)と10歳のジョゼフ(リシャール・コンスタンティーニ)は、先に町を脱出した兄2人を追って家を出た。ドイツ軍の検問も何んとかごまかし、非占領地域へむかう彼ら。冒険旅行は続く。行く先々で、空腹をいやすために畑仕事を手伝ったり、目的地南仏のマントンは遠かった。しかも、イタリー軍もユダヤ人に対して目をひからせている。ついにある町で2人は掴まり、割札の検査後、抑留されてしまった。つらい労役。抑留者の中に可愛いいフランソワーズ(ドミニク・デュクロ)もいた。小さなキスをしてくれた彼女もユダヤ人なのだろうか。ジョゼフはほのかな恋心を彼女にいだく。だが、彼女の父親は、ナチの協力者であり、町人達よりつるし上げをくい、死んでしまった。やがて、彼女とも悲しい別れをし、ジョゼフらは兄の所へめざす。そして、後から2人を追うように兄の元へ到着する彼らの両親。幸せの日々--だが、父がナチに連れ去られる。時が流れ、終戦が来る。しかし、父はもう帰って来なかった。
「小さな赤いビー玉」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「小さな赤いビー玉」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | フランス |
製作年 | 1975 |
公開年月日 | 1977年6月11日 |
製作会社 | レン・プロ |
配給 | 富士映画 |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
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